犬の体にノミを見つけたらすぐにすべきこと

ノミを1匹見つけた時点で、犬の体だけでなく生活環境にも広がっている可能性があります。慌てて自己流で対応するより、確認、処理、受診、掃除の順で落ち着いて進めることが大切です。
ノミ取りコームで体を確認する
まずはノミ取りコームを使って、被毛をかき分けながら体全体を確認します。特に首まわり、背中、おしりの近く、内ももなどは見ておきたい場所です。
ノミそのものだけでなく、黒い粒のようなものがついていないかも確認しましょう。その黒い粒を濡らしたティッシュの上に置いて赤茶っぽくにじむ場合、吸血したノミのふんである可能性が高くなります。
見つけたノミはつぶさず処理する
ノミを見つけると、反射的に指でつぶしたくなるかもしれませんが、それは避けたほうが安心です。
つぶすことで卵が周囲へ散るおそれがあり、結果として家の中に広がる原因になることがありますし、衛生面でもおすすめできません。見つけたノミは、洗剤を入れた水へ沈める、粘着テープで捕まえるといった方法で処理します。
動物病院で駆除薬を相談する
ノミを見つけたら、できるだけ早く動物病院で犬に合った駆除薬を相談することが大切です。ノミの薬には、スポット剤、内服薬、首輪タイプなどがありますが、どれが合うかは犬の年齢、体重、健康状態、持病の有無によって変わります。
自己判断で選ぶより、今の状態に合わせて決めてもらったほうが安全です。また、動物病院ではノミがいるかどうかだけでなく、皮膚炎やアレルギー反応が出ていないかも確認してもらえます。
犬のノミ対策で絶対にやってはいけないNG行為

ノミを見つけたとき、焦って取った行動が逆効果になることがあります。ここでは、飼い主がやりがちな危険な対応を確認しておきましょう。
ノミを手や爪でつぶす
ノミを見つけた瞬間に、指や爪でつぶすのはNGです。卵が周囲へ飛び散るおそれがあり、かえってノミが増えるきっかけになる場合があります。
さらに、ノミが媒介する寄生虫や感染症の面から見ても、素手で処理するのは避けたいところです。
人間用の殺虫剤を犬に直接使う
部屋用の殺虫スプレーや虫除け剤を、犬の体へ直接使うのは絶対に避けてください。人間向けの製品は、犬の皮膚や体への安全性を前提に作られていないため、皮膚トラブルや中毒につながる危険があります。
犬には、犬用として安全性が確認された製品を使う必要があります。自己判断で家庭用殺虫剤を代用しないことが大切です。
市販薬や予防薬を自己判断で重ねて使う
すでにノミ予防薬や駆除薬を使っているときに、「効いていない気がするから」と別の薬を追加するのも危険です。種類によっては成分が重なり、過剰投与になるおそれがあります。
効果が不安なときほど、追加で何か使う前に獣医師へ相談することが大切です。「早く何とかしたい」という気持ちは自然ですが、重ね使いは安全とは限りません。
犬の体だけ見て終わらせる
犬の体からノミが見えなくなっても、それで終わりとは限りません。寝床、ソファ、カーペット、クッション、車のシートなど、犬がよくいる場所に卵や幼虫が残っている可能性があります。
そのため、犬の駆除と並行して、掃除機がけ、寝具の洗濯、布製品の清掃も進める必要があります。
かゆみや皮膚炎を放置する
ノミに刺されると、強いかゆみ、赤み、脱毛、掻き壊しなどが起こることがあります。中には、ノミアレルギー性皮膚炎を起こして、少数のノミでも強い症状が出る犬もいます。
「ノミを取ったから様子見でいいか」と放置すると、皮膚の状態が悪化することも。犬がしきりに体をかく、皮膚が赤い、毛が抜けているといった様子があるなら、駆除だけでなく皮膚の治療も必要になる場合があります。

