長男が小学校へ入学する前、家族でランドセルを買いに行ったときのことです。その日は、長男より2歳年下の娘も一緒でした。当時4歳だった娘は、何でも兄のまねをしたがる時期。「私も一緒に行きたい!」と譲らなかったため、家族みんなでお店へ向かいました。
兄が黒を選ぶと、4歳妹が……
長男は、いくつかのランドセルを見比べた末、黒いランドセルを選びました。すると、それを見ていた娘が突然、「私もランドセルが欲しい! 私は赤がいい!」と言い出したのです。
娘が小学校へ入学するのは、まだ2年も先です。「小学校へ入るときに買おうね」「今日はお兄ちゃんのランドセルを買いに来たんだよ」
何度説明しても、娘は聞き入れません。自分も今すぐ買ってほしいと泣き続けました。店の閉店時刻も迫っており、私は次第に困り果ててしまいました。
まさかのランドセル2個購入
そこで私は、娘に尋ねました。「入学式までの2年間、大切にしまっておける? 買ったら、もう違うものには変えられないよ。小学校へ入るときに、必ずこのランドセルを使うと約束できる?」娘は涙を拭きながら、大きくうなずきました。
その姿を見て、私は娘が選んだ赤いランドセルも購入することに。こうして、わが家には黒と赤、2つの新品のランドセルが並びました。
今思えば、娘をもう少し根気強く説得し、入学が近づいてから購入するべきだったのかもしれません。しかし娘は約束通り、赤いランドセルをおもちゃにしたり乱暴に扱ったりすることなく、2年間大切に保管しました。

