私は長い間、ある漢字の読み方を間違えたまま覚えていました。しかも、それを疑うこともなく、成人してからも、結婚して子どもができてからも、当たり前のように使い続けていたのです。ほんの2~3年前、ワープロソフトで文字を入力したことをきっかけに、自分の思い込みに気付かされました。
読み方を疑わずに過ごしてきた日々
私は幼いころからずっと、「女王」は「じょうおう」と読むものだと思い込んでいました。誰かに指摘された記憶もなく、自分の中ではそれが正しい読み方として定着していたのです。
大人になってからも、その思い込みは変わりませんでした。結婚して子どもが生まれてからも、子どもの前で何の迷いもなく「じょうおう」と読んでいました。たとえば「雪の女王」という本を見たときも、「ゆきのじょうおう」と言っていたのです。
今思えば、子どもに読み聞かせる場面でも、私は堂々と間違った読み方をしていたことになります。それでも当時の私は、まったく疑問を持っていませんでした。
変換できなかったことで気付いた間違い
その間違いに気付いたのは、ほんの2~3年前のことです。ワープロソフトで「じょうおう」と入力し、「女王」に変換しようとしたところ、なぜかうまく変換できませんでした。
最初は「あれ、どうしたんだろう?」と不思議に思いました。入力の仕方が悪いのか、ソフトの変換がおかしいのかと思い、何度か試してみました。しかし、どうしても思うように変換されません。
そこでいろいろと試行錯誤しているうちに、ようやく自分の間違いに気付きました。「女王」は「じょうおう」ではなく、「じょおう」と入力しなければ変換されなかったのです。その瞬間、私は本当に驚きました。何十年もの間、当たり前のように間違えて覚えていたのだと思うと、急に恥ずかしさが込み上げてきました。

