犬に人間用のハンドクリームは使っても大丈夫?

基本的にはおすすめできません。人間の皮膚と犬の皮膚とでは、構造や性質が違うため、人間の皮膚に合わせて作られたハンドクリームは、犬の皮膚には合わないのです。
犬の皮膚の構造や性質に合わない人間用のハンドクリームを使うと、肉球や皮膚に思わぬトラブルが起こる可能性を考えることができます。
犬の皮膚は刺激に敏感である
犬の皮膚は人間の皮膚よりも薄く、1/3から1/5であるとされています。人間の皮膚よりもずっと刺激に対して敏感で、とくに肉球は、皮膚とは異なる特殊な構造を持っています。
人間用のハンドクリームでは、刺激が強すぎる恐れがあり、痒み・赤み・湿疹・爛れなどのトラブルを引き起こすことがあります。
ハンドクリームを舐めてしまうことがある

犬用の肉球クリームや保湿クリームは、犬が舐めてしまうかもしれないことを考慮し、安全に作られています。
違和感があったり、気になったりする部分を舐める、という習性があるためです。保湿剤を塗った肉球を舐めてしまうことがよくあります。
人間用ハンドクリームは、“犬が舐めてしまうかもしれない”ということを前提として作られていないため、犬にとって危険な成分が含まれている可能性があります。
肉球の保湿を目的として使用した程度で重篤な症状を引き起こすことはないかもしれませんが、“犬にとって危険な成分が含まれているかもしれない”ということを理解しなければなりません。
香りがストレスになることがある
人間用のハンドクリームには、香料が使用されています。無香料と表示されている商品もありますが、優れた嗅覚を持つ犬にとっては、刺激の強い香りです。
人間にとってはリラックスやリフレッシュにもなるハンドクリームの香りですが、犬にとっては不快なものであり、ストレスの原因になることがあります。
人間用のハンドクリームに含まれる犬にとって危険な成分

香料
優れた嗅覚を持つ犬にとっては、鼻の粘膜への強い刺激になることがあります。また、香料の種類によっては、皮膚にも強い刺激を与えることがあります。
香りや刺激を嫌がり、舐め取ってしまうこともあるでしょう。執拗に舐めてしまったことによって、皮膚が傷つき、炎症を引き起こす恐れもあります。
精油
香料ではなく、天然由来の成分である精油ですが、犬にとっては有害なものもあります。
ティーツリー(神経系に影響を与える恐れがある) ユーカリ(体内に吸収されることで毒性を示す恐れがある) ペパーミント(呼吸器に刺激と負担を与える恐れがある) シナモン(皮膚炎やアレルギーのリスクがある) クローブ(神経系や消化器に影響を与える恐れがある)アルコール(エタノール)
ハンドクリームには、水に溶けにくい成分を均一に混ぜるため、ベタつきを抑えるため、乾き方を調整するためなどを目的として、アルコール(エタノール)が含まれています。
犬に人間用のハンドクリームを使うと、アルコールが蒸発するときに皮膚の水分を奪い、乾燥させてしまうことがあります。保湿のつもりが保湿されないのです。
肉球が乾燥しているときに人間用のハンドクリームを使うと、より乾燥させてしまい、肉球がひび割れてしまったり、細菌に感染してしまったりする恐れがあります。

