今回は、A子さんにお聞きしたエピソードをご紹介します。
仕事帰りの電車内で、赤ちゃんの泣き声に周囲がピリつき始めたとき、誰も予想しなかった人物が場の空気を一変させて——。
電車内に響く、赤ちゃんの泣き声
ある日の、仕事帰りの電車内で起きた出来事です。
「今日も疲れた……」とぐったりしていると、車内に赤ちゃんの泣き声が響き始めました。
その甲高い泣き声は、どんどん大きくなり、いっこうに止みません。
仕事で疲れた身体に、赤ちゃんのギャン泣きはこたえます。
正直、はじめはイライラしてしまったのですが、必死に赤ちゃんをあやしながら、「すみません」と周りに頭を下げるお母さんの姿が見えると、「大変だな」と思わざるをえませんでした。
ピリつく電車内
とはいえ、疲れ切った乗客たちで混み合うこの時間ですから、だんだんと車内の空気はピリつき始めていきます。
おもむろに顔をしかめる人、わざとらしくため息をつく人――。
なかには、「うるせぇな」と聞こえるように呟く人や、「チッ」と舌打ちする人まで現れました。
気の毒に、赤ちゃんのお母さんは恐縮しきっていて、今にも泣きそうな顔になっているのがわかりました。

