今、50代になって振り返ると、20代のころに経験したある出来事が、私の人生観を大きく変えたように思います。それは、日常が突然途切れてしまうこともあるのだと、初めて強く実感した出来事でした。
明日も会えると思っていた先輩たち
20代のころ、私は同じ職場で働く先輩たちと、いつものように仕事を終えました。
その日も特別なことはなく、「じゃあね、また明日ね」と声をかけ合って別れました。明日になればまた職場で顔を合わせ、いつものように話ができる。私は当然のようにそう思っていました。
しかし、その何げない別れが、一人の先輩との最後のやりとりになってしまったのです。
突然知らされた事故の連絡
先輩たちと別れてから2時間ほどたったころ、職場から連絡が入りました。内容は、「先輩たちが事故に遭った」というものでした。
さらに、そのうち一人が亡くなったと聞かされました。あまりに突然のことで、すぐには現実として受け止められませんでした。
運転中だった私は、電話に気付き、すぐに車を止めましたが、そこから急に車を運転することが怖くなり、体がこわばったことを今でも覚えています。ついさっきまで普通に話していた人が、もう明日には会えない。その事実が重くのしかかり、人は本当にいつどうなるかわからないのだと痛感しました。

