決定打
ある日、そのバッグを借りたいと言われた時のことです。
Aは事情を説明しました。
「これは妹と約束しているからごめんね」
すると、義妹は納得するどころか少し不満そうな表情を見せました。
さらに隣にいた義母まで口を開いたのです。
「妹さんならまた買えるんじゃない?」
「実家にあるんだから家族で使えばいいじゃない」
その言葉を聞いた瞬間、Aは言葉に詰まりました。
義妹や義母にとっては、家の中にある物は家族みんなで使うものだったのかもしれません。
けれどAにとっては違いました。
二人のお金で購入し、妹との約束もある大切な持ち物です。
結婚して義実家で暮らしているだけで、自分の持ち物まで婚家の共有物のように扱われている気がして、複雑な思いになったのです。
大切な境界
関係を悪くしたいわけではありません。
だからこそ、必要な時には理由を伝え、自分の考えをきちんと話すようにしました。
家族だから遠慮がなくなることもあります。
けれど、家族になったからといって持ち物や約束まで共有になるわけではありません。
仲が良い関係ほど、お互いの境界線を尊重することが大切なのだと感じた出来事でした。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2026年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

