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「急性大動脈解離」は”手術せずに治療”できるかご存じですか?再発のリスクも医師が解説

「急性大動脈解離」は”手術せずに治療”できるかご存じですか?再発のリスクも医師が解説

急性大動脈解離の内科的治療

急性大動脈解離の内科的治療

急性大動脈解離では、すべての症例で手術が必要となるわけではなく、解離の部位や状態によっては内科的治療が選択されることがあります。特に下行大動脈に限局し、破裂や臓器虚血などの合併症がない場合には、まず内科的に経過をみることが一般的です。

内科的治療の中心は、血圧と心拍数のコントロールです。血圧が高い状態が続くと、大動脈の壁にかかる負担が増え、解離の進行や破裂のリスクが高まるためです。そのため、降圧薬を用いて血圧を適切な範囲に保ち、同時に心拍数を抑えることで血管へのストレスを軽減します。

また、痛みの管理も重要な治療の一つです。強い痛みは交感神経を刺激し、血圧や心拍数の上昇につながるため、鎮痛薬を用いてコントロールします。これにより、全身状態の安定化を図ります。

治療中は、画像検査やバイタルサインの変化をもとに慎重に経過を観察します。もし解離の進行や合併症が疑われる場合には、外科的治療へ切り替えることもあります。

急性大動脈解離|治療後の経過と再発予防

急性大動脈解離|治療後の経過と再発予防

急性期を乗り越えた後も、大動脈の状態を継続的に管理していくことが重要です。治療後の経過と、再発を防ぐために必要な取り組みを解説します。

治療後の経過

治療後は、全身状態の安定を確認しながら経過をみていきます。手術を行った場合でも、すべての大動脈が正常に戻るわけではなく、残った部分に解離が残存することもあります。

そのため、退院後も定期的にCTやMRIなどの画像検査を行い、大動脈の状態を評価していきます。時間の経過とともに血管が拡大したり、新たな変化が出たりすることがあるため、継続的なフォローが必要です。

再発の可能性

急性大動脈解離は、一度治療を受けた後でも再発する可能性があります。また、同じ部位だけでなく、別の部位の大動脈に新たな解離が生じることもあります。
特に血圧が高い状態が続く場合や、もともと血管の性質に影響する疾患がある場合には、再発のリスクが高くなると考えられています。そのため、症状が落ち着いた後も経過観察を行います。

再発予防のための治療

再発予防で最も重要なのは、血圧の管理です。降圧薬を継続的に使用し、血管にかかる負担をできるだけ抑えることが基本です。医師の指示に従い、自己判断で内服を中断しないようにしましょう。

また、過度な運動や急激な血圧上昇を避けることも大切です。日常生活では、無理のない範囲での活動を心がけ、体調の変化に注意を払います。

さらに、定期的な通院と画像検査を継続することで、変化を早期にとらえることができます。症状がなくてもフォローを続けることが、長期的な安定につながります。

配信元: Medical DOC

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