犬は人の言葉をどうやって覚えているの?

愛犬との暮らしが長くなるほど、「うちの子は言葉を理解している」と感じる瞬間が増えていきますよね。近年の脳科学の研究では、犬の脳は人間と言葉を処理する方法が似ていることがわかってきました。
では、犬は人間の言葉をどうやって覚えているのか、その仕組みをみていきましょう。
言葉と声のトーンを同時に処理している
犬は人間が話す「言葉」と「声のトーン」をそれぞれ「左脳」と「右脳」の両方で処理していることが、研究によって明らかになっています。
例えば、いつものように優しいトーンで「おやつ」と声をかけると嬉しそうに反応するのに、怒ったようなトーンで「おやつ」と言ってもさほど喜ばなかったりします。
犬は言葉だけでなく、人の声のトーンと一致させて、喜んだりガッカリしたりなどの反応を見せています。
目の前の出来事を紐づけている

犬が「散歩」という言葉に嬉しそうに反応するのは、「その後に起こること」を紐づけて理解しているからです。飼い主さんがリードを持って「散歩」と言うと、必ず外に行ける…という経験が積み重なった結果ともいえます。
逆に、犬にとって嫌な出来事も何度か経験するうちに「この言葉は嫌な合図だ」と理解するようになります。シャンプーが苦手な犬であれば、「シャンプーという言葉=嫌なこと」として思い出すという具合です。
短い単語として記憶する
研究によると、一般的な犬は平均で85個の短い単語を理解できることが判明しています。これは、人間の2〜3歳児に匹敵する知能です。
愛犬に「今日は楽しかったね」などと話しかけてもさほど反応しなくても、「散歩」「おやつ」には即座に反応しますよね。人間の小さな子どもと同等の知能レベルだと思えば、これからの接し方も変わるのではないでしょうか。
愛犬と心を通わせる方法

犬が言葉を理解する仕組みがわかれば、愛犬とのコミュニケーションがもっとスムーズになる可能性があります。愛犬とより深く心を通わせる方法を実践してみましょう。
言葉は短く統一する
愛犬に言葉をより早く覚えてもらうには、「短い単語」を繰り返すことがポイントです。その日の気分で変えたり、別の言葉を使ったりすると犬は混乱してしまいます。
とくに家族で接する場合は、「座れ」「お座り」「座って」などとバラバラになりやすいので注意が必要です。愛犬を安心させる意味でも、短い言葉に統一しましょう。
声のトーンを意識する

愛犬を褒めるときは「高めの声」、落ち着かせるときは「低い声」を意識すると、より犬の脳に届きやすくなります。いいことをしたら恥ずかしがらずに、「いい子!」と大袈裟に褒めてあげてください。
逆に、愛犬の興奮を抑えたいときや、イタズラを止めさせたいときは、「ダメ」「待て」と低くて太い声で伝えます。
体全体で伝える
犬は言葉と声のトーンのほかにも、人間の表情や視線、体の動き、雰囲気を観察しています。無表情な顔で「いい子」と冷たく言われるよりも、ニッコリとした笑顔で「いい子!」と言われたときの方が明らかに嬉しそうな反応を見せるでしょう。
愛犬と心を深く通わせたいときは、目を合わせて笑顔を作り、体全体でポジティブに伝えることを意識してみてください。

