一本の連絡が、義家族の「見えなかった事情」を知るきっかけになり──。
突然の「帰ってこないで」に困惑
お盆には、家族で夫の実家へ帰省するのが毎年の恒例です。
義両親や親戚とは適度な距離感で付き合っていて、これまでトラブルもありませんでした。
ところが、帰省の一週間ほど前、義両親と同居する義兄嫁から突然
「今年は帰ってこないで」
と連絡が来たのです。
あまりにも唐突な言葉に、慌てて理由を聞きましたが、義兄嫁は「とにかく今は無理」「お義父さんたちには適当に理由をつけて」と繰り返すばかり。
思えば義兄嫁はいつも感情が読みにくく、どこか冷たい印象の人でした。
そのせいもあり、「もしかして、嫌われてしまったのだろうか。それとも知らず知らずのうちに何か失礼なことをしていたのかも……」と不安が募りました。
言えなかった理由
納得はできなかったものの、結局その年は子どもの夏期講習を理由に帰省を見送りました。
義両親からは「どうして帰ってこないんだ」と不満そうに言われましたが、なんとか同じ言い訳で乗り切るしかありませんでした。
そして夏が終わった頃、義兄嫁から改めて電話があったのです。
「実はお義父さんたち、お金に困っているの」
驚いて詳しく話を聞くと、義両親は投資に失敗して多額の借金を抱えており、お盆で集まるタイミングに、私たちにも援助を頼むつもりだったというのです。

