顔を見合わせ
しばらくしてAさんが戻ってきました。
買ってきた飲み物を配り終えると、Aさんは何事もなかったようにCさんの胸ポケットへカードを戻します。
その動作もまた自然でした。
カードを返す動作にためらいはなく、Cさんも自然に受け取っていて、私は隣の同僚と顔を見合わせました。
「あ、この二人って……」
誰かが口にしたわけではありません。
私だけでなく、周囲も同じことを感じていたようでした。
やっぱりね
それからしばらくして、AさんとCさんは結婚を発表。
その報告を聞いた瞬間、私はあの日の出来事を思い出しました。
「あの時、絶対そうだと思ったんだよね」
後になって雑談メンバーの間でも、そんな話で盛り上がったのです。
あの日のやり取りを見た時から、私はどこか納得していました。
後になって結婚の報告を聞いた時も、驚きより「やっぱりね」という気持ちの方が大きかったのです。
親しい人同士の『自然な距離感』は、周囲には意外と伝わっているものなのかもしれないと感じた出来事です。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2026年6月】
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※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

