一次元の挿し木
山田涼介主演の『一次元の挿し木』(7月5日スタート/読売テレビ・日本テレビ系、日曜よる10時30分~)は、ミステリー好きとして外せない一本になりそうです。ヒマラヤ山中で発掘された200年前の人骨が、失踪した義理の妹のDNAと完全に一致したことから、時を超えた謎に挑んでいくヒューマンミステリーです。原作×脚本×監督、布陣の強さが光る
この投稿をInstagramで見る
原作は、「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した松下龍之介の同名小説。そこに、原作ものを映像作品へ落とし込む手腕に定評のある高田亮、清水匡が脚本で参加し、監督には『悪い夏』などで人間の業や濁った感情をにじませてきた城定秀夫らが名を連ねます。
このスタッフ陣だけでも十分に心が動きますが、キャストの布陣も申し分ありません。主演の山田涼介を筆頭に、白石聖、堀田真由、木戸大聖、土居志央梨、佐々木蔵之介、鈴木保奈美らが集結。単なる考察要素にとどまらず、“人間”の深部まで踏み込んでくれそうな夏クール屈指のミステリー候補です。
Tシャツが乾くまで
そして、この夏の本命として挙げたいのが、蒼井優が主演を務める金曜ドラマ『Tシャツが乾くまで』(7月10日スタート/TBS系、金曜よる10時~)。とある事故に巻き込まれた二組の夫婦を通して、喪失から始まる“愛”と“秘密”を描く完全オリジナルストーリーです。この夏いちばん期待したい大人の群像劇
この投稿をInstagramで見る
話題作への出演で高い評価を得てきた蒼井優にとって、18年ぶりの地上波連続ドラマ主演となります。蒼井に加え、中島歩、高橋文哉、夏帆、松山ケンイチと、演技力に定評のある俳優陣がそろいました。さらに脚本は『silent』『いちばんすきな花』などで日常会話の奥にある感情の揺れをすくい上げてきた生方美久氏。演出には『カルテット』や映画『花束みたいな恋をした』など多くのヒット作を手がけてきた土井裕泰氏が名を連ねます。
事故によって崩れた日常、愛する人の秘密、そこから始まる喪失と再生。派手な展開以上に、ふとした沈黙や会話の余白に胸をつかまれそうな、2026年夏の本命作です。
==========
気になる作品はありましたか?『VIVANT』が大本命という方も多いと思いますが、この夏、皆さんが心底ハマれる良作にめぐり合えますように。
<文/鈴木まこと>
【鈴木まこと】
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201

