犬がいびきをかく原因5つ

いびきは、何らかの原因で狭くなった気道(空気の通り道)を空気が通るときに粘膜が振動することで生じます。人間と同じように犬もいびきをかくことがありますが、その原因はいろいろと考えられます。
愛犬がいびきをかく場合、その原因を正しく知ることが大切です。なぜなら、病気がいびきを引き起こしていることもあるからです。ここでは、犬がいびきをかく原因を5つご紹介します。
1.先天的な特徴
犬のいびきは、先天的な特徴が原因で起こることがあります。
パグやフレンチ・ブルドッグ、シー・ズーといった頭蓋骨の長さに比べて鼻の長さが短い「短頭種」は、生まれつき気道が狭い傾向があります。
また、鼻の穴が狭い「外鼻孔狭窄」のために呼吸がしづらかったり、口内の上あごの奥にある軟口蓋が長い「軟口蓋過長症」のために気道が狭かったりすることも多いです。
こうした先天的な特徴がいびきを引き起こすため、短頭種の犬は日常的にいびきをかきやすいと言えます。
2.肥満
肥満がいびきを引き起こすこともあります。
犬が肥満になると、お腹周りだけでなく喉や首の周りにも脂肪がつき、気道が圧迫されて狭くなってしまいます。その結果、睡眠時にいびきをかきやすくなるのです。
以前はいびきをかかなかった犬が、体重増加とともにいびきをかくようになった場合は、肥満が影響している可能性が高いです。
3.寝姿勢
犬がいびきをかく原因として、寝るときの姿勢が関係していることも少なくありません。
例えば、仰向けで寝ると、重力で舌が喉の奥に落ち込むことによって気道が狭くなり、いびきにつながります。また、首が不自然に曲がった状態の寝姿勢だと、気道が圧迫されていびきをかきやすいです。
寝姿勢が変わることでいびきが収まり、起きているときの呼吸に異常が見られなければ、心配のないいびきと言えます。
4.加齢
犬は年齢を重ねるにつれ、全身の筋力が低下していきますが、喉や首の周りの筋力も例外ではありません。そのため、睡眠中に気道が狭くなりやすく、若い頃には見られなかったいびきをかくようになることがあります。
加齢によるいびきは、筋力低下に伴う老化現象のひとつと言えますが、いびきを引き起こす病気が隠れている可能性もあるため、注意が必要です。いびき以外の症状がないか、日頃の様子を注意深く観察しましょう。
5.病気
いびきは、病気のサインであることもあります。いびきを引き起こす主な病気として、次のようなものが挙げられます。
短頭種気道症候群 気管虚脱 アレルギー性鼻炎 鼻や喉の腫瘍短頭種気道症候群は、短頭種の先天的な気道の狭さや外鼻孔狭窄、軟口蓋過長症といった特徴が原因となる呼吸器トラブルの総称です。主な症状のひとつとして、睡眠時に大きないびきをかきます。
気管虚脱は気管が潰れて呼吸がしづらくなる病気で、いびきを引き起こします。この病気は、トイ・プードルやチワワ、ヨークシャー・テリアなどの小型犬に多く見られます。
アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダストなどの原因物質(アレルゲン)を吸い込むことで、鼻の粘膜がアレルギー反応を起こし、くしゃみや鼻水が生じる病気です。アレルゲンによって鼻の粘膜が腫れると、空気の通りが悪くなり、いびきにつながります。
鼻や喉に腫瘍ができると、物理的に気道が狭くなり、いびきを引き起こすことがあります。
注意すべき病気の初期症状

先述の通り、いびきは病気のサインであることがあります。先ほど挙げた病気の初期症状を知っておくことは、早期発見につながる大切なステップです。それぞれの初期症状を以下にまとめました。
短頭種気道症候群:大きないびき、「ガーガー」「ヒューヒュー」といった異常な呼吸音、過度のパンティング(荒い呼吸) 気管虚脱:乾いた咳、水を飲んだときにむせる アレルギー性鼻炎:くしゃみ、透明でサラサラした鼻水 鼻の腫瘍:くしゃみ、片側性の鼻水(血が混じっていることもある) 喉の腫瘍:鳴き声の変化(かすれ声)、食べ物や水を飲み込みづらそうにする

