国際オリンピック委員会(IOC)が、2030年冬季五輪の実施種目から、スキーのノルディック複合を除外すると発表した。日本はこれまで7個のメダルを獲得しており、関心の高い種目だけに国内のネット空間では落胆や怒りの声が噴出している。
7日のIOC理事会で決定したもので、次回のフランス・アルプス地域で開催される2030年冬季五輪では実施しない。一方で2034年の米ソルトレイクシティー大会から復活する可能性はあるとしている。
除外された理由としては、人気の低さや、メダル獲得国の偏りなど挙げられ、女子の普及が進んでいない点も影響したと見られる。
この決定に、Xではさまざまな意見が飛び交い、朝の時間帯には「ノルディック複合」がXのトレンド入りした。
「IOCふざけるな! なんでノルディック複合競技を外すんだ? キング・オブ・スキーやぞ!! 」
「ノルディック複合を除外?意味わからん しかしIOCがこれを認めたんなら、夏季五輪から陸上10種競技とかも無くなるんちゃうか?」
「女子ノルディック複合の導入ではなくノルディック複合自体の削除に行きやがった最悪や。クロカンコースとジャンプ台が別々にあるのにノルディック複合を削除したからって何のコスト削減にもなりゃしねえだろカス 」
1992年アルベールビル、94年リレハンメル五輪では、日本が荻原健司(現長野市長)を中心に団体で2連覇を達成したことがあり、最近では渡部暁斗が2014ソチ、2018平昌、2022北京五輪で3大会連続してメダルを獲得。日本にとってはなじみの深い種目だけに、衝撃は大きいようだ。
ロシアの国際大会への参加制限は解除
一方で、IOCはウクライナへの侵攻を理由にロシアの国際大会への参加を制限するよう国際競技連盟(IF)に求めていた勧告を解除すると発表した。ロシア・オリンピック委員会(ROC)への資格停止も暫定的に解除する。ROCがウクライナの一部スポーツ組織をROC傘下に編入していたが、現状は管轄下としていない点を考慮したとしている。
侵攻に関わっていないロシアのアスリートに罪はないとはいえ、4年以上にわたって続く侵攻はいまも続いており、これらの決定にも釈然としない人は少なくないようだ。
「ロシアは未だ侵略を止めていないし、今週だけで50人以上のウクライナ市民を殺している。なのになぜ、今制裁が解除されるの? 」
「ロシアの解除は今の時点は論外だ」
「ノルディック複合除外残念…と思ったら、ロシアの制裁解除とかふざけんな」
ただ、米国やイスラエルも軍事攻撃を行った経緯もあり、こうした国際情勢を踏まえた書き
込みも目立つ。
「ロシアだけ出場停止するくらいなら、イスラエルとアメリカも出場停止しないとおかしいわね」
「IOCがロシアの国際大会復帰を認める理由なんてひとつでしょう。ロス五輪を考えたら戦争を理由に排除出来ないもんね」
現在開催中:のサッカーのワールドカップ(W杯)では、米国のトランプ大統領が国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長 に電話して、出場停止処分を受けた米国のエースFWフォラリン・バログンへの処分の再考を依頼、処分が1年間猶予された。その恩恵を受けて、決勝トーナメント2回戦のベルギー戦に出場したものの、不発に終わり、米国は1-4で敗れてはいるが…。
スポーツと政治は無関係ではないが、IOCやFIFAといった世界を統括する巨大なスポーツ組織による、市井人の視線では釈然としない決定が相次いでおり、ユーザーのモヤモヤ感は収まらないようだ。

