なぜ「長時間の説教」が危険なのか

犬にとって、飼い主からの長い説教は、内容を理解できない単なる騒音やストレスの塊に過ぎません。人間のように論理的な反省ができない犬に対して、何分も怒り続けることは何の意味も持たないばかりか、多大な害をもたらします。
長時間叱られ続けることで犬は激しい不安と恐怖に包まれます。その結果、飼い主への信頼感を失うだけでなく、常に周囲を警戒する臆病な性格になったり、過度なストレスから攻撃的な行動をとったりするようになることも。
叱る時間は一瞬で十分であり、ダラダラと感情をぶつけることは、愛犬の心を深く傷つけ、しつけの失敗を招く危険な行為であることを強く自覚しておくようにしましょう。
これだけは絶対NG!やってはいけない行為

叩く・大きな音で驚かせる
恐怖心で犬をコントロールしようとする行為は、長期的には非常に大きなマイナスです。叩いたり、大きな音を出して驚かせたりするしつけは、犬を「言うことを聞く子」にするのではなく「飼い主を恐れる子」にしてしまいます。
恐怖で植え付けられた服従は信頼に基づいたものではなく、いつかパニックとなって爆発する可能性も。犬は恐怖を感じると自己防衛の本能が働き、攻撃的になることも少なくありません。暴力や恐怖に頼らない、安心感のあるコミュニケーションを築くようにしましょう。
名前を呼んで叱る
飼い主が名前を呼ぶときは、犬にとって「楽しいこと」や「嬉しいこと」が起こる合図であるべきです。しかし、叱る時に名前を呼んでしまうと、犬は「自分の名前=嫌なことが起こるサイン」と誤解して学習してしまいます。
その結果、普段呼んでも「行ったら怒られるかもしれない」と警戒して来なくなったり、耳を伏せたり、隠れたりするようになります。名前は一生使う大切な言葉ですから、しつけの場であっても、叱る時に名前を呼ぶことは絶対に避けるようにしましょう。
しつこく追い回す
悪いことをした犬を捕まえようとして、家の中で追いかけ回すことは避けましょう。逃げ場を失った犬はパニック状態に陥り、自分が攻撃されていると勘違いして反撃を試みることがあります。
また、この追いかけっこを「飼い主との遊び」と誤認して、さらに興奮を煽る結果にもなりかねません。犬が落ち着かない時は、まずは飼い主が冷静にその場を離れて、犬が自分自身で落ち着くのを待つ時間を設けることが重要です。
執拗に追い詰めるのではなく、犬が自ら悪い行動を中断するのを待つ忍耐力を持ちましょう。

