「美容外科のカウンセリングって、何をするの?」「施術はその場で決めないといけないの?」――美容医療が初めての人ほど、こうした疑問や不安を抱きやすいものです。美容医療では、施術そのものだけでなく、事前のカウンセリングも非常に重要です。今回は、美容外科のカウンセリングで確認しておきたいポイントや、後悔しないために意識したいことについて、UBCLINIC錦糸町院長の荒井先生に聞きました。
※2026年6月取材。

監修医師:
荒井 香織(UBCLINIC錦糸町)
2016年に秋田大学医学部を卒業。その後、新東京病院にて循環器疾患の診療、麻酔業務、形成外科および外科診療に従事。2018年に湘南美容クリニックに勤務し、2021年に湘南美容クリニック長野院院長に就任。2022年にWOMクリニック銀座副院長、2023年にAiZクリニック副院長を経て、2024年12月1日にUBCLINIC錦糸町を開院し、院長に就任した。
美容クリニックのカウンセリングとは?
編集部
美容クリニックのカウンセリングについて教えてください。
荒井先生
自分の悩みや興味のある施術について相談し、どのような選択肢があるのかを確認する場がカウンセリングです。まずは、どのような悩みがあるのか、どんな仕上がりを希望しているのかを聞きます。その上で、個々の状態を確認しながら、どのような施術が選択肢になるのかを説明します。
カウンセリングの進め方はクリニックによって異なり、医師が行う場合もあれば、看護師やカウンセラーが対応する場合もあります。また、料金についても、無料のところから数千円程度かかるところまでさまざまです。
編集部
悩みに合った施術を教えてくれるということですか?
荒井先生
基本的には合っていますが、「この悩みにはこの施術」というように、必ず一つに決まるわけではありません。同じ悩みに対しても、状態や希望する仕上がりによって、いくつかの選択肢を提案することがあります。
編集部
「Aという悩みにはB」というわけではないのですね。
荒井先生
そうですね。解決方法が複数あることもありますし、クリニックによって提案される施術が異なる場合もあります。さらに、「自然な変化を重視するのか」「しっかり変化を出したいのか」でも選択肢は変わってきます。
編集部
どれを選べばよいか迷ってしまいそうです。
荒井先生
選択肢が複数あると、迷ってしまうのは自然なことだと思います。ただ、美容医療は自費診療ですから、その場で一つに絞り込む必要はありません。気になるクリニックが複数あれば、それぞれで話を聞いて提案を見比べてみるのもおすすめです。一度持ち帰って、自分に合う方法をじっくり検討してみてください。
編集部
即決しなくても問題ないのですね。
荒井先生
はい。カウンセリング当日にその場で施術を決める人もいますが、それが正解というわけではありません。少しでも不安や疑問が残っているなら、無理にその日のうちに決めなくて大丈夫です。最終的に「これなら納得できる」と思える施術かどうかを基準に選ぶことにより、後悔を防げる確率が上がると思います。
後悔しないために確認したいこと
編集部
後悔しない選択をするために、気を付けることはありますか?
荒井先生
例えば一口に「二重整形」と言っても、埋没法や切開法など方法はいくつかあります。それぞれメリット・デメリットがあり、ダウンタイムや仕上がりの特徴も異なります。まずは、それぞれの違いをしっかり聞いた上で選ぶことが大切です。
編集部
施術を選ぶとき、特に意識しておくとよいことはありますか?
荒井先生
自分が「何を優先したいのか」を整理しておくことだと思います。ダウンタイムを短くしたいのか、多少ダウンタイムが長くてもしっかりした変化を希望するのかによって、向いている施術は変わってきます。
編集部
ダウンタイムについて詳しく教えてください。
荒井先生
施術後に腫れや内出血、むくみなどが落ち着くまでの期間を指します。期間や症状の程度には個人差がありますが、施術によっては日常生活に影響が出る場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。
編集部
ほかに、確認したほうがよいことはありますか?
荒井先生
仮に二重整形であれば、末広型(奥二重)がよいのか、平行型がよいのか、平行型ならどのくらいの幅を希望するのかなど、「なりたいイメージ」をなるべく具体的に整理しておくことが大事です。術後の仕上がりに満足できない原因として多いのは、施術前に医師と患者さんの間で完成イメージが十分に共有できていなかったことです。

