母が最後に頼ろうとした相手
しかし、日曜日の早朝、私のスマートフォンを鳴らしたのは母ではありませんでした。近所に住む叔母からの電話でした。叔母は取り乱した様子で、母が自宅で倒れているのが見つかり、すでに息を引き取っていたと知らせてくれました。死因は心不全でした。
急いで実家へ向かい、警察の確認が終わったあと、私は母の携帯電話を見ました。そこに残っていたのは、金曜日の夜、私へ電話をかけた記録でした。それが、母が最後に外部へ連絡しようとした履歴だったのです。母は体調の異変を感じて、私に連絡しようとしたのかもしれません。そう思った瞬間、胸が押しつぶされるようでした。
私は「仕事が忙しい」「疲れている」と理由をつけて、母からの最後のサインを受け取ろうとしませんでした。冷たくなった母の手を握りながら、取り返しのつかない判断をしてしまったことを悔やみ、声が枯れるまで泣き続けました。
この出来事を通して、「大切な人との時間に、必ず明日があるとは限らない」ということを痛感しました。
まとめ
母を失ってから、私はどんなに忙しくても、家族や友人からの連絡には、できるだけその日のうちに反応するようになりました。そして、会えるときには言葉を惜しまず、感謝や思いを伝えるようにしています。失ってから気付くのでは遅すぎる。だからこそ今は、目の前にある「今」という時間を、何よりも大切にしたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:田中知美/50代女性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!
シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!

