【サイン2】ピンポンダッシュは住人チェック?
チャイムだけ鳴らして立ち去る、いわゆる「ピンポンダッシュ」。一見すると、子どものいたずらに見えるかもしれません。
しかし、防犯上は別の見方もあります。近年のトクリュウ型強盗が重視しているのは、単純な留守確認だけではありません。むしろ重要なのは、「誰が住んでいるのか」という情報です。例えば、犯罪者は次のような情報を収集しようとしています。
・最初に誰が応対するのか。
・応答までどれくらい時間がかかるのか。
・高齢者なのか。
・若い男性はいるのか。
・犬を飼っているのか。
こうした情報も、犯罪者にとっては判断材料になり得ます。実際、侵入窃盗や強盗では、犯人が事前に周辺を歩き回ったり、住宅の出入りを観察したりしていたケースが珍しくありません。
もちろん、すべてのピンポンダッシュが犯罪と結び付くわけではありません。子どものいたずらである場合もあるでしょうし、配達員の誤操作や訪問先の間違いかもしれません。ただ、「誰が住んでいるのか」を確認するための情報収集が行われるケースもあることは知っておいてほしいと思います。
今日からできる防犯対策
こうした犯罪者の事前情報収集から身を守るために、まずは基本的な防犯意識が大切です。
・突然訪問してきた業者を安易に家へ入れない
・インターホン越しに対応する
・家族構成や資産状況を話さない
・不審な車両や人物を見かけたら記録しておく
・近所や家族と情報共有する
最近は録画機能付きインターホンも普及しています。こうした設備は、防犯意識の高さを示す意味でも有効です。
犯罪者は「入りやすい家」を探しています。逆に言えば、警戒心が高く、住民同士のつながりがあり、不審情報が共有されている地域は、犯人にとって面倒な場所になります。トクリュウ型犯罪では実行役が使い捨てのように動かされることもありますが、それでも犯行前の情報収集段階で「この家はやりにくい」と判断されれば、標的から外れる可能性はあります。
防犯とは、高価な機材を導入することだけではありません。日常の中で違和感に気付き、それを見逃さないことも、立派な防犯です。「ただのいたずらかな」で終わらせるのではなく、防犯の視点から考えてみる。その小さな意識が、自分自身や大切な家族の安全、そして財産を守る第一歩になるのです。
