脳出血になりやすい人の特徴
性差・年齢層
脳卒中データバンクによると、脳出血は日本人の脳卒中による死亡の約20%を占めており、欧米人と比べて日本人は5倍以上、脳出血の割合が多いとされます。従って、そもそも日本人は脳出血に要注意な人種、と言えます。
また男性の方が女性よりも発症頻度が高い傾向にあるとされ、発症年齢については、男性では40歳台から脳出血の発生頻度が増えていき、60歳台でピークを迎え、80歳台まで発症頻度は高くなっています。一方、女性でも50-60歳台から脳出血の発生頻度が増え、80歳台でピークを迎えるとされています。
生活習慣
高血圧が原因の脳出血を起こした患者さんの平均血圧は、65歳未満の人で184/105mmHg以上、65歳以上の人でも175/93mmHg以上であったとされ、高血圧の放置がいかに危険かわかります。そして高血圧の最大の原因は高塩分食です。すなわち普段から味の濃い物などを好んで食べる人は注意が必要です。また血圧を測る習慣のない人や、病院に行った時だけ血圧を測って、大丈夫、と安心している人でも、実は自宅での血圧が高くなる”隠れ高血圧”だった、ということもあります。まずは家庭での血圧を記録する習慣をつけてみましょう。
さらにこれらの脳出血患者さんは、高血圧以外にも脂質異常症、糖尿病などの持病があったこと、生活背景に喫煙や過度の飲酒があったことも傾向として報告されており、加えて過去に脳卒中や心疾患の経歴がある患者さんも脳出血を起こしやすいとされています。特に脳出血が重症となる患者さんの一因に、1日3合以上の高度の飲酒があったとの報告もあり、過度の飲酒にも注意が必要です。
季節性
発症の季節性についても報告があります。特に75歳以上の人の高血圧性脳出血は、夏よりも冬に1.3倍程度多かったと報告されています。従って冬場の急激な温度変化などにも注意が必要です。
「脳出血の余命」についてよくある質問
ここまで脳出血の余命などを紹介しました。ここでは「脳出血の余命」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
脳出血は何年生きることができるのでしょうか?
佐々木 弘光(医師)
脳出血の余命を一概に説明することは難しく、出血の原因や出血量、部位、重症度によっても大きく異なってきますが、一般的な平均余命から10年程度短くなる可能性が考えられます。一方で高血圧性脳出血に限っては、男性は40歳台から、女性でも50-60歳台からと、比較的若年から発症頻度が増えます。従って、一命をとりとめ、麻痺などの後遺症が残ってしまっても、その後の外来通院による再発予防やリハビリによる後遺症の軽減を通じて、10~20年以上の長期的な余命も期待できます。特に若年者やもともとの健康状態が良い人ほど、残されている筋力や潜在的な脳機能に余力がある可能性が高いので、長期生存する可能性は高いとも考えられます。

