たけのこに含まれる栄養素

たけのこ(ゆで)100gには、89.9gの水分が含まれています。水はヒトの体重のおよそ60%を占めており、生命を維持するのに不可欠な物質です。水分を多く含むたけのこなどの野菜類は、食品からの水分供給源のひとつになります。残りの10.1gはさまざまな栄養素によって構成されていますが、主要な摂取源といえる栄養素は限られています。
不溶性食物繊維
たけのこ(ゆで)100gに食物繊維は3.3g含まれており、そのうち2.9gが不溶性食物繊維です。食物繊維は、人の消化酵素の作用を受けずに小腸を通過して大腸まで達する成分です。不溶性食物繊維は水に溶けにくく保水性を持ち、腸内の通過を促す役割が強いとされています。
カリウム
たけのこ(ゆで)100gにカリウムは470mg含まれています。カリウムは人体に必要な多量ミネラルの一種で、細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ働きがあります。また、神経や筋肉の興奮伝導に関わっており、体液のpHバランスを保つ役割も果たしています。
たんぱく質・アミノ酸
野菜類の中ではたんぱく質を多く含み、うま味のもとであるアミノ酸の一種、グルタミン酸やチロシンなどが含まれています。たけのこ(ゆで)100gには、たんぱく質が3.5g、グルタミン酸が290mg、チロシンが170mg含まれています。たけのこを茹でた後に表面に付着している白い結晶がチロシンです。チロシンは体たんぱく質の構成成分となるほかに、神経伝達物質のドーパミンや甲状腺ホルモンの材料になります。表面の白い結晶は洗い流す必要はなく、そのまま調理すると良いでしょう。
たけのこの健康効果

おなかの調子を整える(不溶性食物繊維の働き)
不溶性食物繊維には便量を増やして腸の通過時間短縮を促す働きがあり、便秘の予防・改善など、おなかの調子を整える効果が期待できます。日本人の食事摂取基準2025年版では、成人の目標量(生活習慣病の発症予防を目的とした摂取量)を、食物繊維総量で男性20~22g/日以上、女性18g/日以上としています。
高血圧を予防する(カリウムの働き)
カリウムにはナトリウムを身体の外に出しやすくする作用があるため、食塩の摂り過ぎを調節するのに役立ち、高血圧の予防に期待できます。カリウムの目標量は、成人男性で3,000mg/日以上、成人女性で2,600mg/日以上とされています。

