息子夫婦の食卓に並ぶ冷凍食品やレトルト食品を見て、嫁に不満を抱いていた筆者の知人ですが、何気ない孫の一言をきっかけに考えさせられ──。
手抜き料理
共働きの息子夫婦に対して、とにかくいつも忙しそうという印象を抱いていました。
たまの週末に息子に呼ばれて遊びに行った際には、夕飯に冷凍餃子やレトルトカレーが並ぶことが少なくありませんでした。
もともと買ってあったお惣菜を並べるだけのときもあり、栄養が偏らないのか心配で内心モヤモヤしていた私。
『母の味が何かあまり分かっていなさそうで子どもがかわいそう』『30分時間があればちゃんと作れるのに』と思ってしまっていました。
そんな思いがつい口に出て、
「たまには手料理もね」
と嫁に嫌味ったらしく指摘したこともあります。
でも料理のことで口出ししても、
「なかなか時間がなくて~」
と嫁は苦笑いするだけで、そんな煮え切らない態度にまたイラっとしてしまうときがありました。
孫の言葉
でもそんなある日、孫が私にこう話してくれたのです。
「ママのご飯大好きだよ」
「忙しいのに毎日僕が好きなご飯すぐ用意してくれるもん」
「忙しくてもたくさん遊んでくれるの」
その言葉にハッと気づかされました。
私は“どれだけ手間暇かけて作ったか”ばかりを見て、“誰のために準備しているか”、“何に重きを置いて家事の時間配分をしているのか”を見ていなかったのです……。

