安定して仕入れるのがむずかしい貴重な宝石
チタンをふくむため、チタン石ともよばれます。宝石としてはスフェーン、鉱物としてはチタン石とよび分けることが多いようです。
高品質なスフェーンは安定的に仕入れるのがむずかしい貴重な宝石。
世界中から宝石商などが集まる大きな宝石展でも、「次はいつ会えるかわからない」といわれています。
スフェーンがとれる産地のうち、もっとも有名なのはロシア・ウラル鉱山です。
インクルージョンが多くても美しくきらめく
スフェーンは結晶内にインクルージョン(小さなほかの鉱物や液体や気体など)が多くふくまれる傾向にあります。
透明な宝石にインクルージョンが多いと美しく見えないことがあります。スフェーンの場合はダイヤモンド以上の分散度と複屈折、高い屈折率により、インクルージョンが多くても、美しいきらめきを楽しむことができます。
複屈折はダブリング効果ともいわれています。たとえば文字が書かれた本を開いてその上に複屈折がはっきり見られる石を板状にして置き、ある方向からのぞくと、文字が二重に見えます(二重に見えない方向もあります)。

スフェーンのダブリング
複屈折により裏側のカット面が二重に見えます。
画像提供:BIZOUX
=====
この続きは、是非書籍でご覧ください。
宝石・ジュエリー図鑑
詳しくはこちら

※本記事は、『宝石・ジュエリー図鑑』監修:BIZOUX、 科学監修:小田島庸浩(日本文芸社刊)より抜粋・再編集して作成しました。
