お酒の酔いが回りやすい飲み方

酔いが回りやすい飲み方にはいくつか共通した特徴があり、多くは血中アルコール濃度を急激に高めてしまうパターンです。空腹での飲酒や短時間での一気飲み、度数の高いお酒を続けて飲む習慣などは、急性アルコール中毒を含む健康被害のリスクを押し上げます。自分がお酒に弱いと自覚している人ほど、これらの飲み方を避けることが重要です。
空腹での飲酒
食事をとらずに飲酒すると、アルコールが小腸から急速に吸収され、血中アルコール濃度が短時間で高くなりやすいことが示されています。特に度数の高いお酒や炭酸飲料で割ったお酒は吸収が早く、同じ量でも酔いが早く強く出やすくなります。「少しつまみがあれば大丈夫」と考えず、しっかりとした食事をとるか、食事と一緒に少しずつ飲むことが安全面で望ましいといえます。
短時間の多量飲酒や一気飲み
短時間に多量のアルコールを摂取する「一気飲み」は、致死的な急性アルコール中毒の主な原因です。そのため各国のガイドラインでも強く注意喚起されています。肝臓が処理できるアルコール量には限界があり、それを超えるスピードで飲み続けると血中アルコール濃度が急上昇します。酔いを自覚した時点ではすでに危険域に達していることもあるため、このような飲み方は避けるべきです。
度数の高いお酒やカクテルの多飲
ビールやワインに比べ、蒸留酒やショットなどは注意が必要です。同じ「杯数」であっても、摂取するアルコール総量が多くなりやすいからです。特にウォッカなどのカクテルは、炭酸で割ると飲みやすくなりますが、吸収が早まり血中濃度のピークも高くなると報告されています。
度数の高いお酒は量やスピードを厳格に管理し、標準飲酒量(スタンダードドリンク)を意識して飲むことが推奨されます。
「お酒に強くなる方法」についてよくある質問

ここまでお酒に強くなる方法について紹介しました。ここでは「お酒に強くなる方法」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
体重の少ない人が体重を増やした場合、お酒の飲める量は増えますか?
関口 雅則 医師
体重が増えると、同じ量のアルコールでも血中アルコール濃度がやや上がりにくくなる可能性があります。一般に、体重が軽い人ほど血中アルコール濃度が上がりやすい傾向にあります。しかし体重だけで「お酒の強さ」が決まるわけではありません。「お酒の強さ」にはアルコール分解酵素の遺伝的な違いや肝機能、性別、体調なども大きく関わります。そのため体重を増やせば安全に飲める量が増えると考えるのは危険です。

