転移性肝臓がんの治療法
転移性肝がんの治療は元の発生場所(原発巣)が何処かによって変わります。ここでは転移性肝がんの治療法について解説します。
化学療法(抗がん剤)
基本的に転移性肝がんが見つかった場合、肝臓への転移は「遠隔転移」とされ、進行度はStageⅣ(末期)になります。そのため、多くの場合は手術ができません。その場合、がんに対する治療は抗がん剤の治療(化学療法)となります。内科で行いますが、基本的に外来通院で行います。
外科手術(肝切除)
大腸がんからの転移であった場合、外科手術で取り切ることによって治ることがあります。転移性肝がんが少数・小さいものである場合は切除できることがありますが、全体に散らばっている場合などは切除することができません。手術は外科で行いますが、年齢、体力などにより手術に耐えられるかを慎重に判断します。入院期間は術式によりますが、通常2週間前後を要します。
胆道ドレナージ(内視鏡的・経皮的)
胆管が転移性肝がんで塞がれてしまった場合、細菌感染による胆管炎や肝機能障害を起こすことがあります。この場合、胆管にチューブを入れて胆汁を外に出したり、圧を下げる処置が必要です。消化器内科で内視鏡やレントゲン・エコーを見ながら行います。処置のために入院が必要となり、1週間程度の経過観察が行われます。
緩和ケア
治療の手立てが取れない状態であったり、抗がん剤治療を希望しないという状況もあります。その場合は緩和ケアという選択肢も上がります。自宅やホスピスなど様々な状況がありますが、すぐに入院できない場合もあります。転移性肝がんが見つかった時点で「最期をどう過ごすか」を話しあっておくことも重要です。
「転移性肝臓がん」についてよくある質問
ここまで転移性肝臓がんを紹介しました。ここでは「転移性肝臓がん」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
転移性肝臓がんの末期症状について教えてください。
岡本 彩那(医師)
転移性肝臓がんは他の臓器にできたがん(原発巣)が肝臓に転移してきたものです。転移性肝がんがあるということはイコール他の臓器に末期がんがあるということです。そのため末期症状となると元のがんの症状が出てくることも多いでしょう。元のがん(原発巣)の症状以外では一般的には腹痛、肝機能障害や腹水、意識障害等が当てはまります。

