今回は、そんな義母に立ち向かった女性のエピソードをご紹介しましょう。
清水美咲さん(仮名・34歳)は、夫と4歳の娘・莉子ちゃん(仮名)と3人で暮らしています。
ある土曜日のこと。美咲さんが買い物に出ている間、莉子ちゃんは義母の家で預かってもらっていました。
孫の前髪を「勝手に切ってドヤ顔」の義母
ところが夕方、迎えに行った美咲さんは玄関で思わず言葉を失ってしまったそう。「莉子の前髪が、明らかに短く不揃いになっていて、しかもあちこちガタガタで……私はショックを受けてしまって」
しかし、もっとショックを受けていたのは莉子ちゃん本人でした。目は赤く、泣いた後だったのがすぐに分かりました。「私が唖然としていると、義母に『あ、そうそう。前髪が目に入って鬱陶しそうだったから切っておいてあげたからね』とドヤ顔で言われて、はぁ? と正直腹が立ちましたね」
美咲さんは怒りを抑えながら「こういうことは、せめて私にひと言相談してからに……」とできるだけ穏やかに伝えようとしました。ですが義母は、途端に不機嫌そうな顔になったそう。
「『そんな大げさな。髪なんてすぐ伸びるでしょ?』とあくまで自分は悪くないという態度を貫いていて、本当に勘弁してよとため息がでました」
その横で莉子ちゃんは、うつむいたままずっと前髪を触っていました。まだ4歳とはいえ、自分の見た目が変わってしまったことに傷ついているのは明らかでした。
ですが、その日は空気を悪くしたくないという思いもあり、美咲さんはそれ以上強く言えなかったそう。
「変だよね?」前髪を気にする莉子ちゃんに胸が痛む
ところが翌日、保育園へ迎えに行った際に担任の保育士さんから声をかけられました。「静かな口調で『莉子ちゃん、ずっと前髪を気にしていて……お友達と遊ぶ時も何度も鏡を見たり「変だよね?」って聞いたりしているんです』と言われて、胸がギュッと痛みました」
さらに保育士さんは、こんな話もしてくれたそう。「『莉子ちゃんは、嫌だって言ったのにばあばに切られたと言っていました。まだ小さいですけど、髪型って子どもにとっても大事なんです。できればお家でも、莉子ちゃんと改めてお話してみてください』と言われて……改めて、莉子はすごく嫌だったんだと実感しました」
娘が想像以上に傷ついていたことを知り、美咲さんは反省。帰宅後すぐ夫にすべてを話しました。
「『さすがに勝手に切るのはおかしい』と珍しく険しい顔をしていました。そして翌日、私たちは義母の家へ向かったんですよ」

