□精液検査(一般検査)

事前にアプリで予約すると、精液検査用キットが自宅に送られてきます。その指示どおりに当日の朝、精液を採取。クリニックでは提出するだけでOKです(自宅でできない場合、クリニック内処置室での採取も可能)。
「思っていたより検査が短時間で終わってびっくり」と語る平井さん夫婦。
それぞれ受けた2つの検査から、妊娠にかかわるさまざまなことが判明します。
※今回、読者カップルが受けた検査はトーチクリニックの「妊活セット」(女性用・男性用)です。クリニックによって名称や検査項目、所要時間、費用は異なります。

近い将来の妊娠に備え、知らなかった問題点や感染症の有無があきらかに!
経腟超音波検査

内診台に座って行うエコー検査でわかるのは?
●子宮や卵巣の状態を検査
超音波で子宮や卵巣の状態を観察し、卵胞の数や発育状態をチェック。不妊症の原因となる「子宮筋腫」や「子宮内膜症」、「卵巣腫瘍」なども同時に確認。
血液検査

生理1〜5日目の来院なら、一度の採血でここまで詳細がわかる!
●採血で9項目を診断
採血から結果が出るまで約1週間。今回の「妊活セット」では、一度の採血で妊娠にかかわる9項目の検査が行われ、後日、結果がわかります。どれも重要なものばかり。
◯AMH値
卵子を覆う細胞から分泌されるホルモン値で、「卵巣に残っている卵子の数」や排卵誘発剤使用の際に「反応する卵胞の数」を予測する指標になっている
◯女性ホルモン値
3種の女性ホルモン値を測定し、卵巣機能の状態や排卵障害の有無などをチェック。状態をできるだけ正確に測定するため、生理1〜5日目に行う
◯クラミジア感染症
卵管性不妊症の約6割を占めるというクラミジア感染症の有無(過去と現在)を検査。感染してもほとんどが無症状のため、早めに受けておきたい検査
◯感染症(HIVなど)の有無
B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV感染症の有無を調べる検査。万が一、感染していた場合は、母子感染の危険性があるため、妊娠前に受けておきたい検査
◯ビタミンDの値
血中のビタミンD濃度を検査。ビタミンDは受精卵の着床や卵巣機能などに関与しているといわれ、不妊症女性の9割弱がビタミンD不足だという報告も
◯プロラクチン(PRL)
乳房の乳汁分泌を刺激するホルモン値を測定。高値の場合、不妊症の原因である「高プロラクチン血症」の可能性が疑われることも
◯風疹(ふうしん)抗体
風疹ウイルスに対する抗体の有無を検査。妊娠初期に風疹にかかると、胎児が先天性風疹症候群を発症する危険性が高まるので、事前に受けておきたい
◯甲状腺機能
甲状腺の病気は不妊症や胎児発育、流産・早産に影響を及ぼす可能性が。女性のほうが発症率が高いといわれているので、妊娠前の検査が重要
◯ヘモグロビン値
貧血の指標となるヘモグロビンの値などをチェック。妊娠すると貧血を起こしやすく、重度の貧血は胎児にも悪影響を及ぼすため、妊娠前の検査が必要

検査する機会がなかなかない男性。妊活を機に女性と一緒に検査してみましょう。
精液検査(一般検査)

禁欲2〜3日後にマスターベーションで採取した精液を測定します
●事前に採取するとスムーズ
精液量を測定後、精液を液化して「精子濃度」や「運動率」、「総精子数」、「前進運動数」を顕微鏡で算出。下記の数値を下回ると自然妊娠が難しいとされています。
血液検査

今回受けた「妊活セット」では、採血で4つの項目結果が明らかに
◯男性ホルモン値
LH(黄体形成ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)など全4種の男性ホルモン基礎値を測定。精巣機能に関することがわかる
◯クラミジア感染症
日本国内でもっとも多い性感染症の1つ。比較的女性がかかりやすく、性行為で男性の尿道に感染するケースが多いので、カップルで受けておきたい検査
◯感染症(HIVなど)の有無
B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV感染症の有無を調べる検査。もし、感染していた場合は、パートナーに感染の危険があるので、早めに受けておきたい
◯風疹(ふうしん)抗体
過去にワクチンを接種していても、年齢とともに抗体値が低下している可能性が。その場合はワクチン接種が必要になるので、早めに検査しておきたい

各検査の結果をもとに、「この数値はとてもいいですが、こちらは少し心配ですね。睡眠時間をきちんと確保していますか?」など、2人のライフスタイルを伺いながら担当医師が説明。最後に今後、何をするべきかアドバイスを受けました。

「ブライダルチェックって、もっと面倒かと思っていたのに、短時間の検査で自分たちの体の状態が、ここまでわかるんだ!と驚きました」(麻菜さん)
「院長の説明がわかりやすく、今日の結果をスマホのアプリでも確認できるのが便利です。まずは今の生活習慣を改めなきゃ!と反省しました」(悠貴さん)
【マンガで解説】男女2人で同時に検査がタイパよし!不妊治療クリニック受診ガイド[受診前の準備&心得]
●市山卓彦 先生
●撮影/合田和弘
●構成/飯田由美(BEAM)
※記事掲載の内容は2026年1月28日現在のものです。以降変更されることもありますので、ご了承ください。
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