若いころにもっとしておけばよかったと、70代になった今、しみじみ感じていることがあります。それは、旅行です。仕事に追われていた当時は、自分のために時間を使う余裕がほとんどありませんでした。しかし今振り返ると、体力や気力、好奇心があったあのころに、もっといろいろな場所へ足を運んでおけばよかったと思うのです。
若いころは仕事中心の日々だった
私が若かったころは、仕事に一生懸命取り組むことが当たり前のように感じられる時代でした。高度経済成長を経験した社会の流れがまだ残っており、「企業戦士」といった言葉で表されるように、仕事中心の日々を送っていた人も少なくなかったように思います。
私自身も、日々の仕事に追われ、旅行のためにまとまった時間を取ることはあまりありませんでした。当時は、それが自分の生活だと思っており、特別に疑問を感じることも少なかったように思います。
ただ今になって振り返ると、若いころの自分には体力も気力もあり、知らない土地へ出かける好奇心もありました。その力を、もっと自分の人生を豊かにするために使ってもよかったのではないかと感じています。
70代になって感じる体力や気力の変化
70代になった今、若いころより時間には恵まれるようになりました。仕事に追われていたころに比べれば、自分のために使える時間は増えたように思います。
しかし一方で、経済的な余裕や体力、気力については、若いころと同じようにはいかないと感じる場面が増えました。旅行に行きたいと思っても、長時間の移動や慣れない土地での行動を考えると、以前のように気軽には踏み出せません。
時間ができたころには、今度は体の面や気持ちの面で制限を感じるようになる。その現実に向き合うたび、若いうちにもっと旅行をしておけばよかったという思いが強くなります。

