●少年グループ内の役割は?
裁判の争点の一つとなったのは、少年グループ内での松本被告人の立場だった。
高橋受刑者と松本被告人は同じ学年の友人で、一連の事件ではともに主犯格とされた。
実行役だった少年Aは「松本被告人に逆らえなかった」と証言したが、松本被告人は法廷で、「(犯行を)無理やりやらせたことはない」と否定していた。
判決は、「被告人が命令して無理やり未成年のAに各犯行を実行させたとまでは認められない」としながらも、「実行犯のAと同等か、それより重い非難が妥当する」と判断した。
●犯行の理由は「黙秘します」
一方、1カ月半という短期間で16件もの事件を重ねた理由については、最後まで明らかにならなかった。
高橋受刑者は自身の裁判で、反社会的組織の関係者とのトラブルがあり、示談金200万円を払う必要があったことから、犯行を繰り返していたと証言している。
しかし、松本被告人は動機について「黙秘します」と繰り返し、語ることはなかった。
松本被告人は裁判前、被害者らに謝罪の手紙を送っているが、受け取りを拒否されている。弁護人によると、被害者らは強い怒りを覚えており、厳しい刑事処分を望んでいたという。
法廷では、高橋受刑者が懲役11年の判決を受けたことについて、「重いと思いました」と語っていた松本被告人。
今回、自らにも同じ懲役11年の判決が言い渡された今、その重さをどう受け止めているのだろうか。

