猫のクーラー病で出てくる症状4つ
室内の冷えすぎや、エアコンの冷風が直接当たることで、自律神経の乱れや体調不良を引き起こします。猫は不調があっても隠しがちなので、日頃からの観察が大事です。
次のクーラー病の症状を確認して、エアコン期間中は注意して見てあげるようにしましょう。
1.元気がなくなる
室温が下がりすぎていると、猫は体温を逃がさないように体を小さく丸めて、ジッとしている時間が長くなります。
猫の平熱は人間よりも高い(38.0℃〜39.0℃程度)ため、人間にとって「ちょっと涼しいかなぁ」と感じる環境でも、猫にとっては体が冷えてしまう原因になります。
耳や肉球を触ってみて冷たくなっていたり、呼んでもなんとなく眠たそうな感じで反応が鈍かったりする場合は、血流が悪くなって元気がなくなっている可能性が高いです。
2.食欲不振
冷えによって自律神経のバランスが崩れると胃腸の働きが弱まり、食欲が低下することがあります。さらに、冷えて身体がこわばると活動量も減ることから、必要なエネルギー量自体が下がってしまうことも原因のひとつです。
食べない時間が続くと、猫は肝臓に負担がかかりやすい傾向があります。また、空腹で急に食べると、吐き戻しもしやすくなります。
「よく寝ているから」とそのままにしてしまうと、栄養やエネルギーの不足がじわじわと進み、かえって体力を消耗してしまう悪循環に陥ることもあります。
3.消化器の不調
食欲不振によって胃腸に食べ物が入ってこなくなると、消化管を動かすためのエネルギーや刺激が不足し、腸の動き、いわゆる「蠕動運動(ぜんどううんどう)」が低下します。すると胃腸への血流も悪くなるため、わずか1〜2日食べないだけでも腸の粘膜細胞は萎縮しはじめてしまいます。
こうして弱った胃腸は、いざ食べ物を口にしても消化液を正常に分泌できません。その結果、内容物をうまく消化・吸収できずに、軟便や下痢、嘔吐などといった消化器の不調を引き起こしてしまうのです。
4.くしゃみ・鼻水
クーラー病は、冷えによる消化器症状だけでなく、冷気を吸い込む呼吸器にも影響します。
エアコンを使用すると室内が乾燥し、風邪と似た症状(くしゃみや咳、鼻水)がみられるようになります。さらに、エアコンの使い始めなどは内部のカビやホコリが室内に飛び散ることで、くしゃみや目やにが出はじめることも。
冷気で体が冷えて一時的に免疫力が落ちると、もともと持っていた「猫風邪」のウイルスが再活性化して症状が出ることもあり、併発すると喘息など重症化するリスクが高まります。
冷房を使用する際に気を付けるべきこと
猫のクーラー病を防ぐためには、エアコン使用時に「冷やしすぎない」「直風を当てない」「自由に移動できる」の3点に注意しましょう。
設定温度は26〜28℃の範囲内が目安です。ただし、同じ家の中でも日当たりや建物の構造によって暑さが異なります。猫がよく過ごす場所の温度で調整する方が安心です。
エアコンの風向きルーバーも調節して、冷風が直接猫の体に当たらないよう工夫します。サーキュレーターをエアコンに向けて循環させると、直風が避けられ、さらに床に溜まりやすい冷気も拡散できて一石二鳥です。
また、猫が寒さを感じた際に別の場所へ移動できるようドアストッパーなどを使い、部屋のドアをわずかに開けておけるようにしましょう。部屋の中にドーム型ベッドや毛布を入れた箱など防寒できる避難場所を複数用意しておくことも効果的な対策です。
そして何より大切なのは、猫の体調の観察です。食欲が落ちたり便が緩くなったりしたら、早めに動物病院で相談するようにしましょう。
また、短頭種などの暑さが苦手な猫にとって、より涼しい環境を与える必要がある場合もあります。適切な涼しさを提供してあげてください。

