人の気持ちを「きっとこう思っているはず」と想像しても、悪気がなく誤解を生み、人間関係に影響を与えてしまうこともあって──今回は、筆者の友人A子の体験談をお届けします。
勝手に作られていく“私像”
結婚してしばらく経った頃、私は親戚の集まりが少し苦手になっていました。
なぜなら、私がいないところで義姉が私の気持ちを勝手に代弁しているらしいのです。
「A子ちゃん、義実家の集まりはあまり好きじゃないみたい」
「本当は来たくないらしいよ」
しかし、私は一度もそんな話をしたことがありません。
最初は聞き間違いや勘違いだと思っていました。
しかし親戚の何人かから同じ話を聞くうちに、どうやら義姉がそう話しているらしいと分かってきたのです。
黙っているほど広がる不安
とはいえ、義姉が親戚に話すのを、私自身がその場で聞いたわけではありません。
反論するにも証拠がなく、波風を立てたくない気持ちもありました。
しかし次第に、別の不安が大きくなっていったのです。
「このまま黙っていたら、“人付き合いが嫌いなA子”という像が本当の私として親戚中に定着してしまうのでは?」
いつか勇気を出して、自分の言葉で伝えなければならない——。私はそう考えるようになりました。

