東京湾では夏のタチウオ釣りが盛り上がっている。
テンビン釣りで出船している内房富津港の鹿島丸での取材時はイワシに着いて移動する群れを探し、反応があればすぐに仕掛けを投入、アタらなければ移動する展開で夏タチらしい小型主体ながら最大116cmも交えてトップ30本と好調。
釣り場は第二海堡周辺や富津南沖の水深25〜45mで、タナは底付近のときもあれば、10〜20mの浅いときなど様ざま。活性が高いと立て続けに釣れるが、アタリがあってもなかなか掛けられない難しさもあるからまさに「ムズ面白い」。
この夏、存分に沼ってほしい!

ヒットパターンを探り当てるのも楽しみ
東京湾のタチウオは今や周年楽しめる人気ターゲット。
夏タチと呼ばれるこの時期は浅いタナで数が釣れるのが魅力。
使うオモリも40〜60号と軽いし、年間を通して見ても最も手軽、かつ入門にも最適な時期と言えるだろう。
6月24日にお邪魔したのはテンビン釣りで出船している内房富津港の鹿島丸。
集合時間の30分前に船着き場へ到着すると、釣り座取りのクーラーが階段から岸壁まで並んでいる。
6時になると鹿島孝夫船長から乗船開始の声がかかり、順番に乗り込む。
鹿島丸では初心者のために出船前にエサの付け方や釣り方などのレクチャーを行ってくれる。
釣り方に不安があれば、教えてもらうのが安心。
一人でもていねいに説明してくれるので、遠慮せずにお願いすることをおすすめする。
当日はタチウオ釣り初挑戦の梅本綸莉恵さんが熱心に船長の話を聞いていた。
準備が整ったところで6時25分に出船。
「まずは海堡周りへ行きます。15分くらい走ります」
港を出ると、左に富津岬の展望台が見えてくる。
第一海堡を過ぎてしばらくするとポイントの第二海堡に到着。

出船前に船長がエサの付け方や釣り方などをレクチャー
朝イチは高活性
東京湾のタチウオ船は内房、湾奥、三浦半島の一円から出船しているが、第二海堡までは内房富津港出船が最も近いかもしれない。
ポイントに到着するとまだ富津港出船のタチウオ船しか到着していない。
釣り場に到着してから船はタチウオを探して周辺をサーチしていたが、すぐに群れが見つかり釣り開始。
「潮が速いのでオモリは80号にしてください。水深39m。底から10mを探って」とタナの指示が出た。
朝イチの1投目は皆さん気合いが入っている。
ほどなくして左ミヨシ2番で船中1本目のタチウオが上がる。
「底から3mでアタリました。小さいですね」と言いつつ、顔が見られてホッとしている様子だ。
続いては出船前にレクチャーを受けていた梅本さんが掛けた。
竿が大きく引き込まれて初物を手中にする。
「初めて船に乗って釣りをしました。誘い方が合っているか不安でしたし、アタリがどんな感じなのかも分かりませんでしたがタチウオが釣れてとてもうれしいです。引きが強くてビックリしました」
その隣でも指幅3本級が取り込まれた。
梅本さんと一緒にきていた高橋伸彦さんだ。
タチウオ釣りは3回目、梅本さんを気にかけながらも順調に数をのばしている。
当日は初挑戦の方がもう一人。
右ミヨシ3番の氏家さんはこの日のためにタックルをそろえてきたという気合いの入れようで、その願いが届いたのか指幅4本級のタチウオを釣り上げて満足そうだ。
当日は活性が高く、船の上では次つぎにタチウオが取り込まれていく。
皆さんシャクリに熱が入り、早くも汗だくになっている。
「暑いからこまめに水分を取ってください」と船長からのアナウンス。
猛暑の釣りでは水分補給は欠かせない。
やがて第二海堡周りに木更津出船の宮川丸や長浦出船のこなや丸が到着。
そのあと金沢漁港の忠彦丸や金沢八景の一之瀬丸、弁天屋、浦安の吉久、深川吉野屋、川崎のつり幸とタチウオ船が続々集結し、船団を形成していく。
隣の船で釣りをしている声もはっきり分かるくらい近い。

初めてのタチウオ釣りで良型をキャッチ
知っ得! 大型を釣るためのフェザーと特エサ
大型を狙うベテランたちが使っていたのが写真のエサだ。
アピール度の高いグリーンのフェザーを付けたタチウオバリに船宿が支給するコノシロの切り身を縫い刺し、最後に細長くカットしたイカの切り身をチョン掛けにする。
こうすることでエサ持ちがよくなり、食い込むまでじっと待つことができるそうだ。

イカの切り身は持参

