孫と過ごす時間は、ただ楽しいだけでなく、家族の歩みを振り返るきっかけにもなるのだと感じた出来事がありました。久しぶりに娘が子どもを連れて実家に帰ってきたことで、私は孫との時間を過ごす喜びだけでなく、かつて子育てに向き合っていたころの自分や娘との関係を、あらためて見つめ直すことになりました。
久しぶりに帰ってきた娘と孫
娘が久しぶりに子どもを連れて実家に帰ってきたときのことです。最初、孫は少し人見知りをしているようで、私との距離もどこか遠くに感じられました。
それでも、同じ時間を過ごすうちに、少しずつ表情がやわらいでいきました。やがて私の手をそっと握ってくれるようになり、一緒に散歩へ出かけたり、昔ながらの遊びを教えたりする時間も増えていきました。何げないひとときでしたが、私にとっては思いがけず心が満たされる時間でした。
娘の言葉に胸が少し痛んで
孫と過ごす楽しい時間の一方で、ふと胸が痛むこともありました。娘が子育てに追われている姿を見ていると、かつて自分も同じように忙しい日々を過ごしていたことを思い出したのです。
当時の私は、毎日の生活に精いっぱいで、娘に十分向き合えていただろうかと考えることがありました。余裕がなかった自分を思い返すと、申し訳ない気持ちにもなりました。
そんな中、娘がふと「母親って、こんなに大変だったんだね」と漏らしたのです。その言葉を聞いたとき、私は胸がじんわりと温かくなりました。親として過ごしてきた時間が、少しだけ報われたように感じたのです。

