膵臓がんの抗がん剤以外の治療法はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「膵臓がん」で使用する「抗がん剤」はご存知ですか?副作用となる症状も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
岡本 彩那(淀川キリスト教病院)
兵庫医科大学医学部医学科卒業後、沖縄県浦添総合病院にて2年間研修 / 兵庫医科大学救命センターで3年半三次救命に従事、近大病院消化器内科にて勤務 /その後、現在は淀川キリスト教病院消化器内科に勤務 / 専門は消化器内科胆膵分野
「膵臓がん」とは?
膵臓がんとは膵臓にできるガンの事です。膵臓がんは胃や腸の背中側にあり、なかなか発見しづらいこと、進行が早いことなどにより見つかったときには進行がんとなっていることも少なくありません。膵臓がんが進行して手術等ができなくなった場合、抗がん剤の治療(化学療法)となることが多いでしょう。
抗がん剤以外の膵臓がんの治療法
ここまでは膵臓がんに対する抗ガン剤治療(化学療法)について解説しました。では、抗がん剤の治療以外にはどんな治療法があるのでしょうか。ここではその他の治療について触れていきます。
手術
膵臓がんの場合、唯一根治を目指せる治療法は手術です。手術はガンの進行の程度により受けることができるか決まります。具体的にはガンが周囲の組織や血管など、どの程度まで及んでいるか、他の場所に転移しているかどうか等です。
また、手術ができる状態のガンであったとしても、膵臓がんの手術はかなり大きな手術であるため、年齢や他の病気、身体の状態によっては耐えられないと判断されることもあります。その場合は手術が困難となるため、他の治療法を検討していくことになるでしょう。
手術ができる場合、外科に入院して行いますが、膵臓がんの精密検査は消化器内科で行うことが多いです。内科で精密検査を行い、手術が検討できるのであれば内科から外科に紹介、という流れが一般的です。
放射線化学療法
膵臓がんがある程度進行しているため手術ができない場合、かつ、肝臓や肺などへの転移がない場合は放射線化学療法も選択肢の一つとして挙げられます。
放射線化学療法はその名の通り放射線をガンにあてる放射線治療と抗がん剤を投与して行う化学療法を組み合わせたものです。
他の臓器にガンが転移している場合、放射線をその全てにあてることができないので対象にはなりませんが、転移がなく周囲の組織に進行している(局所進行)であれば検討されることがあります。放射線治療自体は放射線科が行い、化学療法(抗がん剤治療)は消化器内科や腫瘍内科が行うことが多いです。
緩和ケア療法
手術や化学療法などの治療ができない、出来なくなった場合や積極的な治療を望まない場合はガンに伴う症状の治療を行います。ガンの進行に伴って、身体のだるさ、お腹や背中の痛み、食欲不振などいろいろな症状が出てきます。これらの症状に対して「痛みに対しては痛み止め」など薬を使って治療を行っていくのです。
基本は外来で治療を行っていきますが、症状がかなり強く日常生活が難しい場合等は入院で薬の調整を行うこともあります。

