「3位決定戦不要論」を吹き飛ばす10ゴールの乱打戦 イングランドがフランスを6-4で撃破! エムバペは意地の2発で得点王争い単独首位へ

サッカー・ワールドカップ(W杯)3位決定戦(18日=日本時間19日、フランス4―6イングランド、マイアミ競技場)イングランドがフランスとの激しい点の取り合いを制し、3位に輝いた。両チーム合わせて10ゴールが飛び交う歴史的な死闘は、長年囁かれてきた「3位決定戦不要論」を覆すような激戦となった。

準決勝で敗れて優勝の夢を絶たれたチーム同士が戦うこの試合は、モチベーションの維持が難しく、怪我のリスクもあることから罰ゲームと揶揄されることも少なくない。今大会でも両チームは直近の準決勝から先発メンバーをそれぞれ7人変更しており、主力を温存した消化試合のような展開も予想された。しかし、プレッシャーから解放された両チームの攻撃陣は序盤から躍動し、守備の戦術的な縛りよりもゴールを奪うというサッカーの本質的な魅力が爆発する結果となった。

試合は前半からイングランドが猛攻を仕掛ける。前半3分にデクラン・ライスの自らのドリブル突破からの先制点で均衡を破ると、同18分にはライスのコーナーキックにエズリ・コンサが高い打点のヘディングで合わせて追加点を奪う。さらに同37分と同追加タイムには、鋭いカウンターから抜け出したブカヨ・サカが連続ゴールを記録した。フランスはW杯史上初めて前半だけで3失点以上を喫する事態となり、0-4という大差でハーフタイムを迎えた。

しかし、ハーフタイムに4人の選手を入れ替えたフランスが後半に入ると凄まじい意地を見せる。後半3分にキリアン・エムバペが反撃の狼煙を上げるゴールを決めると、同9分にはブラッドリー・バルコラが続いてネットを揺らした。さらに同21分には再びエムバペが強烈な左足のシュートを沈め、一気に3-4の1点差まで詰め寄った。

スタジアムの熱気が最高潮に達する中、イングランドは後半42分にサカがペナルティーキックを冷静に沈めてハットトリックを達成し、再び突き放す。フランスは追加タイムに途中出場のウスマン・デンベレが執念で1点を返すも、直後にイングランドのジュード・ベリンガムが圧巻の個人技からダメ押しゴールを奪い、壮絶なシーソーゲームに終止符を打った。

この試合は、大会得点王(ゴールデンブーツ)の行方を大きく左右する場でもあった。後半から怒涛の反撃を牽引したエムバペは、この日の2得点により今大会の通算ゴール数を「10」の大台に乗せた。これにより、決勝戦を残すアルゼンチン代表のリオネル・メッシの8得点に2点差をつけ、得点ランキングの単独首位に浮上している。同時に自身のW杯通算得点も22に伸ばし、メッシの記録を上回る偉業も達成した。決勝戦を残すメッシが、エムバペに追いつくのか、追い越すのかからも目が離せなくなった。

勝利したイングランドは今大会6勝目を挙げ、自国開催で優勝した1966年大会の5勝を抜いて、同国の1大会における最多勝利記録を更新した。チーム総得点「14」も過去最多の記録となる。一方、2012年からフランス代表を率い、今大会限りでの退任が決まっているディディエ・デシャン監督は、W杯史上単独最多となる26試合目の指揮を執ったが、最後の試合を白星で飾ることはできなかった。

大会得点ランキング(3位決定戦終了時点)

配信元: iza!

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