野球部員役で成長してきたキャリア
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結は門限を過ぎてしまった。最寄駅に戻り、自転車置場に急ぐ。すると後ろから偶然を装った陽太がやってくる。陽太は結に恋心を寄せている。これを好機と捉えた陽太が「俺に任せり」と言うのだが、分厚い背中が何とも頼もしい場面だった。
陽太役は野球部員ということもあり、『初恋の悪魔』当時よりずっと大きな背中になっていた。背中で見せる演技が、ここぞという場面で菅生の持ち味を引き出す。彼にとっての背中は俳優としてのアイデンティティでもある。
鈴木亮平主演のTBS日曜劇場『下剋上球児』(2023年)でも野球部員役を演じた。さらに主演ドラマ『人は見た目じゃないと思ってた。』では、菅生演じる主人公の初期設定が野球部員だった。しかも第1話冒頭は背中のアップから始まる。菅生は野球部員役で成長してきたキャリアがあるのだ。
同作記者会見では「見た目と中身」について「自分も今、ちょうど悩んでいるところでした」と言っている。さらに、現在配信中のNetflixシリーズ『喧嘩独学』のインタビュー(デイリー掲載)では「自分の中の殻を破って得た物がありました」と語っているように、動画配信に活路を見出す高校生役で顔の演技(見た目)と背中の演技(内面)をうまく使い分けている。
<文/加賀谷健>
【加賀谷健】
イケメン研究家 / (株)KKミュージック取締役
“イケメン研究家”として大学時代からイケメン俳優に関するコラムを多くの媒体で執筆。アーティストマネジメント、ダイナマイトボートレース等のCM作品やコンサートでのクラシック音楽監修、大手ディベロッパーの映像キャスティング・演出、アジア映画宣伝プロデュースを手掛ける。他に、LDHアーティストのオフィシャルレポート担当や特典映像の聞き手など。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。
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