新卒で病棟勤務を始めたころ、先輩から「白衣は多めに用意しておいたほうがいいよ」と言われました。そのときは深く考えていませんでしたが、その言葉の意味を、身をもって知る出来事が起きたのです。


先輩たちからのアドバイス
新卒で病棟勤務を始めたころ、先輩たちからよく言われていたことがありました。
「白衣は多めに用意しておくといいよ」
理由を聞くと、「仕事中は何があるかわからないから」とのこと。私もその言葉を聞き、ロッカーには白衣を2枚置き、バッグにも着替え用のズボンを入れて備えるようにしていました。
当時は「そこまで必要なのかな」と思っていましたが、その備えに助けられる日がやってきたのです。
患者さんのひと言でハッとした私
生理中のある日、とても忙しく、気づけば最後にトイレへ行ってからかなり時間が経っていました。
病棟内を慌ただしく動き回っていると、高齢の女性患者さんから少し言いにくそうに声をかけられました。
「おしりのところ、大丈夫?」
そのひと言を聞いた瞬間、「まさか……!」と血の気が引きました。
慌てて上司に事情を説明し、バインダーで後ろを隠しながら更衣室へ向かうことに。白衣を確認すると、経血が漏れてしまっていました。
恥ずかしさでいっぱいでしたが、女性の上司は「よくあることだから大丈夫! 私も経験あるよ」と笑って声をかけてくれました。その言葉に救われ、気持ちを切り替えて仕事へ戻ることができたのです。

