猫の「尿検査」と「便検査」では何を調べる? 検査項目や数値の見方を獣医師が解説

便検査では「消化不良」や「寄生虫感染」がわかる


まずは直接、便の性状(色・硬さ・ニオイなど)を確認し、次に顕微鏡で観察します。これにより消化不良や便の状態、便秘、寄生虫感染、腸内細菌バランスの乱れなどがわかります。

便は自宅で採取するのが一般的。検査日に排せつした便を、なるべくトイレ砂が入らないように採取し、密閉容器に入れて室温保存して持参しましょう。

検査項目の見方と疑われる病気



茶褐色が正常な色で、白色だと膵外分泌不全、黒色だと消化管出血、鮮血色だと大腸・肛門の消化管出血が疑われます。

硬さ


7段階スコアで2が正常値で、スコア1だと硬く、便秘、脱水、食欲不振、スコア3~7だとやわらかく、消化不良、胃腸炎、ストレスなどが疑われます。

ニオイ


酸臭がする場合は膵外分泌不全が疑われます。

細菌


螺旋菌や芽胞菌などが見られる場合は、腸内細菌バランスの乱れが疑われます。

寄生虫


回虫卵、コクシジウム、ジアルジア、トリコモナスなどが見られる場合は、寄生虫感染が疑われます。

そのほか、被毛が多い、時間がたち過ぎて評価困難なども記入されています。

健診結果は前回からの推移をよくチェックして
上目づかいで見つめてくる黒白猫
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

数値が基準値内でも、少しずつ上昇・下降していたら、病気のサインの可能性も。健診結果は参考基準値内かどうかだけでなく、前回からの推移もチェックするようにしてください。

愛猫の病気を早期発見・治療するためにも健診は定期的に受け、気になることがあれば早めに主治医に相談しましょう。

お話を伺った先生/山本宗伸先生(猫専門病院 Tokyo Cat Specialists院長 国際猫医学会ISFM所属)
参考/「ねこのきもち」2026年6月号『“受けっぱなし”はもったいない!猫の健診結果は、こうして読み解く』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。

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