家電選びにも義父が同席して…
新居さえ決まれば、お義父さんから解放されるだろう。奈緒さんはそう思っていましたが、義父の過干渉はその後も見られました。新居への引越しに合わせ、奈緒さん夫妻は家電の買い替えも行うことに。「今よりも少し容量が大きめな洗濯機や冷蔵庫を買おう」と話し合い、週末に家電量販店へ行くことにしました。
「新婚らしく、デザインや機能を2人で相談しながら決める時間が楽しみでした」
ところが、当日、またもや自宅に義父の姿が……。なぜ、お義父さんを呼んだのか。奈緒さんがそう尋ねると、夫は「父さんは電気関係の資格を持ってるから頼れるかなと思って」と笑ったそうです。
案の定、物件選びの時と同じく、家電売り場では義父と夫が2人で製品を品定め。奈緒さんが夫に気になった家電を見せると、義父は途端に不機嫌になり、その製品の欠点を指摘しました。
「まるで、私には選ばせたくないような雰囲気でした」
夫は義父の言葉に乗っかり、「父さんがそういうなら、コレにしようかな」と購入する家電を決めていきました。
「私は、何のためにいるんだろうって思いました。そんなに、お義父さんの意見が大事ならお義父さんと暮らせばいいのにって……」
自分の意見が全く反映されなかった家で、義父が選んだ家電に囲まれて暮らす奈緒さん。現在はコツコツ貯金をし、離婚を目論んでいるそうです。
「この先、家電が壊れるたびに夫は義父に相談するでしょうし、義父もきっとホイホイやってくる。もし、子どもが生まれたらお義父さんは育児にまで口を出してきそうな気がします。そんな未来は嫌だから、なるべく早めに離婚しようと思っています」
親としての境界線を超え、夫婦の自立を阻む義父。良かれと思っている自分の行動が、息子の結婚生活を崩壊へと向かわせていることに、義父が気づく日は来るのでしょうか。
<取材・文/古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

