腹部・骨盤MRIで「ブスコパン」などを使った場合の注意点とは?
腹部や骨盤MRIでは、腸の動きを抑えるために抗コリン薬(ブスコパンなど)を使用することがあります。この場合、検査後の過ごし方に注意が必要です。
腸の動きを抑える薬(ブスコパン等)の影響とは?
ブスコパンは腸の蠕動を抑え、画像のぶれを防ぐ目的で使用されます。副作用として、口渇、動悸、排尿困難、かすみ目などが生じることがあります。緑内障や前立腺肥大のある方では注意が必要です。
MRI検査後に運転が制限されるのはなぜ?
抗コリン薬により一時的に視界がぼやけることがあるため、安全の観点から当日の運転を控えるよう指示されることがあります。症状が消失するまでは公共交通機関の利用や付き添いの同伴が望ましいとされています。
「MRI検査後の注意点」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「MRI検査後の注意点」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
MRI検査の後に頭痛や吐き気がしても様子見で大丈夫でしょうか?
木村 香菜 医師
検査後に軽い頭痛や吐き気を感じることがあります。原因としては、長時間同じ姿勢でいたことによる緊張、検査中の騒音によるストレス、造影剤の影響などが考えられます。症状が軽度で短時間のうちに改善する場合は、安静にして水分を摂りながら様子をみてもよいでしょう。
ただし、症状が強い、徐々に悪化する、数時間以上持続する場合は注意が必要です。特に造影剤を使用した場合は、遅発性の副作用の可能性も否定できません。息苦しさやじんましん、意識がもうろうとするなどの症状があれば、速やかに医療機関へ連絡・受診してください。
造影剤を使ったMRIの後はどのくらい水を摂取した方が良いでしょうか?
木村 香菜 医師
ガドリニウム造影剤は主に腎臓から尿として排泄されます。そのため、検査後は排泄を促す目的で通常よりやや多めの水分摂取が勧められます。目安としては、コップ1~2杯分を追加する程度です。
ただし、心不全や腎機能障害などで水分制限がある方は、自己判断で大量に摂取しないようにしましょう。事前に主治医から指示がある場合は、その内容を優先してください。また、アルコールは脱水を招く可能性があるため、造影検査当日は控えることが望ましいとされています。
MRIでブスコパンを使用した後はいつから運転が可能でしょうか?
木村 香菜 医師
腹部や骨盤MRIで使用されるブスコパンなどの抗コリン薬は、腸の動きを抑えるために投与されますが、一時的にかすみ目や動悸、めまいを起こすことがあります。視界がぼやけている状態での運転は事故のリスクを高めるため、安全が確認できるまでは控える必要があります。
多くの場合、数時間以内に症状は軽快しますが、当日の運転を制限するよう案内されることもあります。検査後に違和感がある場合は無理をせず、公共交通機関や付き添いの利用を検討しましょう。

