思いがけない称賛で会場の空気が変わって
その直後、思いがけないことが起こりました。参加者の中に、セレクトショップを経営しているオーナーの奥さまがいらっしゃったのです。その方は私のワンピースを見るなり目を輝かせ、「ステキな仕立てですね。シルエットも刺繍もとても独創的。どこかのオートクチュールですか?」と声をかけてくれました。
突然のことに驚きながら、私は「いえ、古い着物を解いて、自分で縫ったものなんです」と答えました。すると、会場の空気が一気に変わりました。「既製品にはない雰囲気がある」「とても上品」と、周囲の人たちが次々に褒めてくれたのです。
先ほどまで私を笑っていた女性は、自慢のブランドバッグを抱えたまま、顔を赤くして輪の外へ下がっていきました。ブランドのロゴではなく、自分の手で作ったものを認めてもらえた瞬間、これまでの悔しさがすっと晴れていくようでした。
まとめ
この経験を通して、本当の価値は、値段やブランド名だけで決まるものではないのだと感じました。そこにどれだけ愛情や手間をかけたか、その人らしさが込められているかも、大切な価値なのだと思います。今では、誰かと比べるよりも、自分が心から納得できるものを大切にしていきたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:石川美恵子/50代女性・主婦
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
著者/シニアカレンダー編集部
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