「MRI検査」で分かる”病気”はご存じですか?体調不良時の対処法も医師が解説!

「MRI検査」で分かる”病気”はご存じですか?体調不良時の対処法も医師が解説!

MRI検査でわかることはどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医がMRI検査でわかる病気・疾患と検査後に異常を感じた時の正しい対処法について解説します。

木村 香菜

監修医師:
木村 香菜(医師)

名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

MRI検査はどのような検査か?

MRI検査後の注意点を理解するためには、まず検査の基本を押さえておくことが大切です。MRIは放射線を使わず、強い磁場と電波を利用して体内を撮影する画像検査です。ここでは検査の仕組みと流れを整理します。

MRI検査の仕組みと特徴

MRI(磁気共鳴画像)は、体内の水素原子が磁場に反応する性質を利用して画像を作成します。X線を使うCT検査と異なり、被ばくがない点が特徴です。脳・脊椎・関節・肝臓・子宮など軟部組織の描出に優れ、炎症や腫瘍、血管障害の評価に広く用いられています。

MRI検査にかかる時間と流れ

検査時間は部位によりますが20~40分程度が一般的です。金属類を外し、検査台に仰向けで横になります。撮影中は大きな音が出るため耳栓を使用します。体動があると画像が乱れるため、撮影中はできるだけ静止することが求められます。

「MRI検査」で見つかる病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「MRI検査」で見つかる病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

脳梗塞

脳梗塞は、脳の血管が閉塞し血流が途絶えることで発症します。突然の片麻痺、構音障害、視野異常などが主な症状です。MRIでは、特に拡散強調画像(DWI)で急性期病変が高信号として描出され、早期診断が可能です。時間経過によりT2強調画像やFLAIR画像で病変が明瞭になります。発症が疑われる場合は、直ちに脳神経内科や脳神経外科を受診する必要があります。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、椎間板の一部が突出して神経を圧迫する疾患です。腰痛や下肢のしびれ、坐骨神経痛を伴うことがあります。MRIでは、椎間板の突出や神経根の圧迫像がT2強調画像で明瞭に確認できます。神経の圧排や炎症所見の有無も評価できるため、手術適応の判断にも役立ちます。整形外科での評価が基本となります。

子宮筋腫

子宮筋腫は子宮筋層に発生する良性腫瘍で、月経過多や下腹部の圧迫感、不妊の原因となることがあります。MRIでは、筋腫は通常T2強調画像で低信号域として描出され、変性を伴う場合は信号が不均一になります。位置や数、大きさを正確に評価できるため、手術や塞栓術など治療方針決定に重要です。婦人科での診療が必要です。

肝臓がん

肝臓がん(肝細胞がん)は慢性肝炎や肝硬変を背景に発症することが多い悪性腫瘍です。初期は自覚症状に乏しいことがあります。造影MRIでは、動脈相で強く造影され、門脈相・平衡相で造影効果が低下する「washout」所見が特徴とされます。腫瘍の血流動態評価に有用で、治療方針の決定に重要な役割を果たします。消化器内科での精査が必要です。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。