義両親と義兄夫婦、そして私たち夫婦と幼い娘の家族3人で、温泉旅館へ旅行したときのことです。久しぶりの旅行だったので、私も娘も楽しみにしていました。ところが、旅館に到着して部屋へ案内されると、思わぬ部屋の差に気づいてしまったのです。
義兄夫婦は露天風呂付きの部屋なのに…!?
義兄夫婦に用意されていたのは、露天風呂付きの広々とした客室。窓からの眺めもよく、いかにも特別感のある部屋でした。一方、私たち家族の部屋は旅館の端にある狭めの部屋。窓の外には隣のビルの壁しか見えません。
思わず「まさかの壁ビュー……」と心の中でつぶやいてしまいました。すると義母は、笑顔でこう言ったのです。「あなたたちは子どもも小さいし、部屋では寝るだけでしょう?」
その言葉に、私は少しモヤッとしました。せっかくの家族旅行なのに、最初から差をつけられたように感じたのです。
あえて喜んでみると……思わぬ展開に
けれど、せっかくの旅行で落ち込んだまま過ごすのももったいないと思いました。そこで私は、この状況を逆手に取ることに。「この隠れ家みたいな狭さ、落ち着きますね!」あえて明るくそう言ってみせました。
そして、部屋にこもるのではなく、娘を連れて義両親の広い部屋へ遊びに行くことに。義両親の部屋はみんなで集まれるような和室で、娘も畳の上でうれしそうに過ごしていました。
娘が楽しそうにしている姿につられ、最初の気まずい空気も少しずつ和らいでいきました。気づけば義兄夫婦も義両親の部屋に集まり、みんなでお茶を飲んだり、娘と遊んだりして笑って過ごすことに。
狭い部屋に案内されたときは残念な気持ちになりましたが、結果的には家族みんなで楽しい時間を過ごすことができました。

