腎臓がんに特別によいとされる食べ物はあるのでしょうか。治療中に意識したい食事の基本的な考え方を医師が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「腎臓がんに良い食べ物」とは?腎臓がんの患者さんが避けたほうがよい食習慣も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
西田 陽登(医師)
大分大学医学部卒業。大分大学医学部附属病院にて初期研修終了後、病理診断の研鑽を始めると同時に病理の大学院へ進学。全身・全臓器の診断を行う傍ら、皮膚腫瘍についての研究で医学博士を取得。国内外での学会発表や論文作成を積極的に行い、大学での学生指導にも力を入れている。近年は腫瘍発生や腫瘍微小環境の分子病理メカニズムについての研究を行いながら、様々な臨床科の先生とのカンファレンスも行っている。診療科目は病理診断科、皮膚科、遺伝性疾患、腫瘍全般、一般内科。日本病理学会 病理専門医・指導医、分子病理専門医、評議員、日本臨床細胞学会細胞専門医、指導医。
腎臓がんの患者さんによい食べ物はある?

結論からいえば、「これさえ食べれば腎臓がんによい」という特別な食べ物はありません。現在の医学では、特定の食品が腎臓がんの治療効果を高めたり再発を防いだりすることが証明されているわけではありません。大切なのはバランスのよい食事をとり、体力や栄養状態を維持することです。手術や治療で体力が落ちているときこそ、タンパク質、ビタミン・ミネラル、エネルギー源をバランスよく摂取して、身体の回復を助けることが重要です。腎機能の低下を指摘されている場合、生野菜やフルーツを取りすぎると不整脈が起こることがあるので、よく主治医の先生に確認しましょう。そして偏った食事でなく、バランスの良い食事を心がけましょう。
腎臓がんの食事についてよくある質問
ここまで腎臓がんの食事について紹介しました。ここでは「腎臓がんの食事」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
腎臓がんの患者さんが避けたほうがよい食習慣を教えてください。
腎臓がん患者さんが避けるべき食習慣としては、主に腎臓や全身に負担をかけるような不健康な食生活が挙げられます。塩分過多の食事
暴飲暴食
高カロリー・高脂肪の食事
動物性タンパク質の過剰摂取
水分不足
これらを守れているか不安な場合は、主治医や管理栄養士に普段の食事内容を相談し、改善点をアドバイスしてもらうとよいでしょう。
腎臓がんの発生と食習慣に関係はありますか?
腎臓がんの発生要因として、食習慣がまったく無関係とはいえません。腎臓がんの危険因子として医学的に確立しているのは、喫煙と肥満です。肥満になりやすい食生活、つまり高カロリーで野菜や果物が少ない偏った食事は、結果的に腎臓がんのリスクを高める可能性があります。
腎臓がんの再発を避けるためにできることを教えてください。
腎臓がんの再発予防について、確実な方法は残念ながら存在しません。しかし、生活習慣を整えることで再発リスクを下げる手助けになる可能性があります。特に以下の点に留意してください。禁煙
適度な運動と体重管理
減塩
バランスのよい食事
十分な水分補給
規則正しい生活
定期検査と受診
これらで再発を完全に避けられるわけではありませんが、これら生活習慣に取り組むことで再発しづらく、そして早期発見につなげることが期待されています。

