風、薫る【藤原季節インタビュー】寛太に抱く「大物になりそうな予感」直美(上坂樹里)との関係は「僕が一番気になっています」

風、薫る【藤原季節インタビュー】寛太に抱く「大物になりそうな予感」直美(上坂樹里)との関係は「僕が一番気になっています」

女優の見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」の第17週(20~24日放送)で、俳優・藤原季節が演じる寛太の存在感が光った。寛太は、直美が実母・柳川文(内田慈)と向き合うきっかけをつくった重要人物。母娘を陰で支え続けた寛太の静かな佇まいを丁寧に積み重ねた藤原の演技は、多くの視聴者の心をつかんだ。同週について「脚本がすばらしすぎて僕、泣いたんですよね」と振り返る藤原が、文の暮らしを物語る美術セットや内田の芝居への思い、そして「この先、どのように明治という時代を生き、直美とどんな関わりをするのか、僕が一番気になっています」と、自身も期待を寄せる寛太の未来について語った。

寛太は、もともと詐欺を生業とする「悪党」として登場した人物。直美がまだ看護婦になる前、鹿鳴館で働いていたころ、「海軍中尉・小日向栄介」と身分を偽って近づき、結婚を前提とした交際を申し込んだ。その後、お互いの嘘が明らかになって姿を消すが、母・夕凪を知る人物との縁をきっかけに、「私をこの世に産み落とした人の顔を見てみたい」という直美の願いを受け、母親探しを引き受けた。以降は、文が実母である証拠を探し続け、第17週では文の壮絶な過去を明らかにしただけでなく、最期の旅にも寄り添うなど、直美と文をつなぐ「橋渡し役」として物語の大きな転換点を支えた。

朝ドラ「風、薫る」とは?

大関和と鈴木雅という実在した2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフにした朝ドラ。激動の明治時代、まったく違う境遇に生まれ、それぞれ生きづらさを感じていた2人の女性が、未開の看護の道を切り開いていく姿を描く。「あなたのことはそれほど」「病室で念仏を唱えないでください」「くるり~誰が私と恋をした?~」などの連ドラで知られる吉澤智子さんが脚本を書く。主題歌「風と町」を歌うのは、Mrs. GREEN APPLE。

藤原季節 Q&A

――寛太役への反響はいかがですか?

「小日向が寛太(=詐欺師)だとばれてからの反響は自分が想像していたより何倍も大きいです。たった1日でこんなに人生が変わるのかと思ったくらいで。どこに行っても『寛太、寛太』と言っていただけて、こんなに届くものなのかと驚いています。

団子屋で初めて直美と話すシーンでは寛太の複雑な内面や愛きょうを盛り込んで演じたのですが、視聴者の皆さんにそれがきちんと届いて、寛太を愛し始めてくださったことが伝わりうれしかったです。

『風、薫る』の放送を毎日楽しみにしているので人生で初めて土日がつまらないです。自分が出ていないシーンも脚本でイメージしていたセットが実際は全然違っていたりすることも楽しくて“朝ドラ”ってすごいなと思いながら見ています」

――第17週は直美にとって重要な週ですが、そこに寛太が関わってきましたね

「第17週の脚本がすばらしすぎて僕、泣いたんですよね。

数日前から文を演じる内田慈さんの集中力がすごくて。この役を生き切るというかこの週にかける思いが伝わってきました。

寛太が文をおんぶしに家に行くシーンがありましたが、文の部屋を見た瞬間『こんなにつつましく暮らしていたのか……』と気持ちが込み上げてしまいました。遊んでいる気配も恋人がいる気配もない、ただ一人で暮らして直美のためにコツコツお金を貯めていたのだとあの部屋を見た瞬間に感じ、目の前に立っている内田慈さんと上坂樹里さんが本当に親子に見えてきてしまって……この週はやばいなっ」

――この先の寛太は…?

「寛太って大物になりそうな予感がしません? 病院の建設費用出しちゃうくらいの大金を稼ぐ、うさんくさいおじいちゃんになるとか(笑)。

とりあえず自分の中で勝手に決めてしまっていることがあるんですけど……生き抜く。死なない。それだけは決めています。

孤独を知り、時代の裏側を見てきて、人に本心を明かさない強さを持っている寛太。そういう人間にこそ『俺は生き抜いたぞ!』と言ってほしい。

この先、どのように明治という時代を生き、直美とどんな関わりをするのか、僕が一番気になっています」

配信元: iza!

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