『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』が24日、公開初日を迎えた。TOHOシネマズ池袋では「1日に41回」という過密な上映スケジュールが組まれるなど、早朝から多くの劇場が熱気に包まれる一方、フリマサイトなどでは、入場者特典やグッズの「即転売」が相次ぎ、SNSを中心に物議を醸している。
今回まず標的となったのが、映画を鑑賞した観客に配布される入場者特典の「チャームミニフィギュア」だ。バッグや傘などに「めじるし」として付けられる小さなフィギュアで、全8種が「ランダム」で配布される仕様となっている。
このランダム配布という性質上、X上ではすでに、ファン同士の手渡しや郵送による交換が活発に行われている。自分の推しキャラクターを手に入れたいファンたちの熱量により、「入場者特典」「チャームミニフィギュア」といった関連ワードがまたたく間にトレンド入りを果たした。
こうした背景、またそもそも公式が転売を禁止としていることもあって、転売ヤーの存在はより一層の反発を生んでいる。フリマサイトでは「未開封8点セット」が2万円を超える高値で出品されるといった現状に対し、Xでは強い憤りや悲しみの声が相次いだ。
「もう転売されてる。ちいかわファンを喜ばせる特典のはずなのに、やっぱり転売ヤーが湧いてた」
「ちいかわの入場者特典…いつまで持つかなぁ。さっそく高額転売もあってすごく悲しいね」
「子供のモノまで喰いものにする転売ヤーってほんとクズだよなぁ」
転売の波は無料の入場者特典だけにとどまらない。劇場で販売されている「ポップコーンボックス」や「ドリンクカップホルダー」などのグッズも即座にフリマサイトに出品され、定価を上回る価格で取引される事態となっている。
「儲けは数百円?」冷ややかな視線も
しかし、こうした過熱する転売行為に対して、怒りだけでなく、その経済的合理性の低さや「不毛さ」を冷ややかに指摘する声も上がっている。
「転売言われてるが、値段下がってきてそこまで利益出ないだろ」
「ポップコーン(ボックス)なんて大きいから手数料送料引いたらたいして利益もないのに…そんなことしてないで働け? 買う人も買う人だとおもう」
「3500円のちいかわのポップコーンバケツ5000円くらいで転売されてるけど送料手数料いれたら利益250円とかじゃん。梱包発送の手間考えたらマイナスじゃん!バカすぎ」
劇場のチケット代や各種手数料、梱包・発送の手間を考慮すると、転売ヤーが得られる純利益は決して多くないという見方だ。「割に合わない小銭稼ぎのために、ファンの純粋な楽しみを奪っている」という構図が、余計に反発を買う結果となっている。
「本当に欲しい人に届く対応を」
ちいかわの関連コンテンツをめぐっては、過去にもコラボなどで転売が問題化してきた経緯がある。それだけに、今回の映画でも初日から同様の光景が繰り返されたことに対し、公式や興行側による「配布システム」の構造的欠陥を指摘し、実効性のある対策を求める声も相次いでいる。
「ちいかわは第1週から入場者特典が豪華すぎるから転売ヤーの餌食にされる。最初はランダムなしのステッカーなどを配布しておいて、2週目からランダムのフィギュアにすればいいのに」
「さっそく高額転売されまくっていてキレそう。これで週末上映分の特典がなくなっていたら悲しすぎる。後日お渡し対応でもいいから、本当に欲しい人に届く対応をしてほしい」

