ウナギと組み合わせNGの食べ物はある?
Q.ウナギを食べる際、消化不良や胃腸への負担という観点から、組み合わせを避けるべき食べ物はありますか。
林さん「結論から言うと、『ウナギと○○は絶対に一緒に食べてはいけない』という医学的・栄養学的に証明された食べ合わせはありません。ただし、消化不良や胃腸への負担という観点では、組み合わせや食べ方によって注意したいケースがあります。主な注意点は次の通りです」
(1)揚げ物や脂質の多い料理との組み合わせに注意
最も注意したいのは、天ぷらや唐揚げ、とんかつなど脂質の多い料理を一緒にたくさん食べることです。
ウナギは良質な脂質を含む食品ですが、脂質の摂取量が多くなると胃での滞留時間が長くなり、消化に時間がかかります。その結果、胃もたれや胸やけ、消化不良を起こしやすくなることがあります。特に高齢者や胃腸の働きが弱っている人は注意が必要です。
(2)アルコールの飲み過ぎを避ける
ウナギをつまみにお酒を飲む人も多いですが、多量のアルコールとの組み合わせは胃腸への負担を大きくします。
アルコールは胃粘膜を刺激し、過度に飲むと消化機能を低下させます。さらに、ウナギの脂質も消化に時間がかかるため、胃もたれや胃の不快感につながることがあります。
(3)塩分の多い食品との組み合わせに注意
医学的な「食べ合わせ」ではありませんが、塩辛や漬物、塩分の多い汁物などを多く組み合わせることにも注意が必要です。
何度も強調しますが、ウナギの蒲焼きにはタレによる塩分が含まれており、そこへ塩分の多い副菜を重ねると、1食当たりの塩分量が増えやすくなります。高血圧や腎臓病の人は特に気を付けたいポイントです。
(4)一度に食べ過ぎるのはNG
先程も少し触れましたが、実は最も避けたいのは「組み合わせ」よりも「食べ過ぎ」です。ウナギは栄養価が高い一方で、脂質やエネルギーも比較的多い食品です。一度に大量に食べると、胃腸への負担が大きくなり、胃もたれや消化不良の原因になることがあります。
このように、ウナギを食べる際は脂質やアルコール、塩分の過剰摂取を避け、バランスのよい食事を心掛けましょう。
特に高齢の人や胃腸が弱い人は、ウナギを適量にし、脂っこい料理を重ねないこと、よくかんでゆっくり食べることを意識すると、胃腸への負担を軽減できます。健康な人であっても、「何と食べるか」より「どれくらい食べるか」の方が、胃腸への影響は大きいと言えるでしょう。
