卵巣がんについてよくある質問
ここまで卵巣がんについて紹介しました。ここでは「卵巣がん」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
卵巣がんにかかりやすい人の特徴を教えてください。
卵巣がんの発症リスクが高い方の特徴として次のようなものが知られています。50〜60代
妊娠・出産経験が少ない
婦人科疾患(子宮内膜症や多嚢胞性卵巣症候群など)の既往
家族歴・遺伝要因がある
以上のような特徴に当てはまるからといって必ず卵巣がんになるわけではありません。しかし、リスク要因を複数持つ方は、普段より意識的に婦人科検診を受ける、下腹部の症状に注意するといった心がけが大切です。
健康診断や人間ドックで卵巣がんを発見できますか?
現状、卵巣がんに関しては有効性が証明された検診方法が確立されていません。腹部超音波や腫瘍マーカー測定(CA125など)は人間ドックのオプションで行われることもありますが、これらを定期的に実施しても卵巣がんの死亡率を下げられる明確な効果は確認されていません。
卵巣がんの生存率を教えてください。
卵巣がんの生存率は病気の進行度によって大きく異なります。一般的に用いられる5年生存率は、次のようになります。ステージI(がんが卵巣内にとどまっている):88.7%
ステージII(骨盤内にがんが広がっている):74.9%
ステージIII(腹膜やリンパ節に転移がある):45.1%
ステージIV(肝臓や肺など遠隔転移がある):27.1%
早期のI期で発見できれば約9割が5年以上生存しますが、進行が進むにつれて生存率は低下します。
まとめ

卵巣がんは初期症状に乏しい病気ですが、決して予防や早期発見が不可能なわけではありません。不正出血は卵巣がんの典型的な初期症状ではないものの、婦人科系の異常を知らせる重要なサインです。特に閉経後の不正出血や繰り返す不正出血がある場合は、卵巣がんに限らず子宮の病気を含め早めに受診することが望ましいでしょう。そして、本記事の内容が、皆様の不安解消と健康管理のお役に立てば幸いです。

