優の仲野太賀が主演を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合ほか)は26日に第29回「天下への道」が放送され、山崎の戦を経て羽柴秀吉(池松壮亮)が織田家中で急速に存在感を強める一方、弟の小一郎(仲野)は愛する息子・与一郎(大西利空)を戦で失うという悲劇に見舞われた。物語は次回から、秀吉や柴田勝家(山口馬木也)ら織田家臣団の間での対立が本格化し、兄弟が天下取りへ歩みを進める新たな局面へ突入する。そんな重要な転換点を前に、仲野は、与一郎を失った小一郎が抱える深い喪失感や、自責の念をどのような思いで演じたのかを振り返るとともに、「争いが争いを呼ぶような状況」で割り切れない思いを抱え続ける小一郎の葛藤こそ今後の見どころだと語った。さらに、勝家、前田利家(大東駿介)、市(宮﨑あおい)ら、それぞれ異なる覚悟を胸に動き出す織田家臣団にも注目してほしいと呼びかけた。
「豊臣兄弟!」とは?
豊臣秀長(仲野)を主人公に、天下人となる秀吉(池松壮亮)を補佐役として支えた弟の目線で戦国時代をダイナミックに描く大河。連続テレビ小説「おちょやん」や、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」(以上、TBS)などのヒット作で知られる八津弘幸さんが脚本を担当する。
仲野太賀 Q&A
――与一郎の死を、どのように受け止めましたか?
「与一郎は、慶(吉岡里帆)と小一郎をつないでくれた存在です。本当にわが子のように愛し、大切に育ててきました。だからこそ、『自分が侍でなければ』『自分が戦に行かなければ』『慶が自分のもとに嫁いでこなければ』といった思いが小一郎の中に生まれるんです。自分の無力さやむなしさが込み上げてくるシーンでしたし、すごく胸が苦しかったですね。
また、与一郎の死によって、中村にいたころの農民だった時代も思い出しました。乱世に押しつぶされそうになる感覚といいますか。なので、僕としてはしっかりわが子への愛情、そしてむなしさをしっかり表現できればと思いながら演じていました」
――豊臣兄弟はこの先天下を目指して進んでいきますが、今後の小一郎の注目ポイントは?
「この先もまだまだ戦は続いていきます。織田家臣団の中でも対立が起こり、争いが争いを呼ぶような状況で、やっぱり小一郎にはどうしても割り切れない思いがあります。激動の時代の中で、感情が追いついていかないような場面も多く、小一郎の迷いや葛藤が描かれていきます。そうした部分を見てくださる方に感じ取っていただき、共感していただけたらうれしいです。
また、柴田勝家(山口馬木也)や前田利家(大東駿介)、そして秀吉さらには市(宮﨑あおい)など、それぞれ強い覚悟を持って臨んでいるので、各武将たちにもぜひ注目してほしいですね」

