一方で、LINEのような学校外で交わされる子ども同士のやり取りは教師の目が届かず、また、保護者も実態を把握できていないことが多々あります。今回は、子ども同士のLINEのやり取りに不安を感じた経験がある愛理さん(仮名・40歳/主婦)に話を聞きました。
気づいたらメンバーが激増、通知も100件以上に
愛理さんの息子は、現在小学6年生。スマートフォンを持ち始めたのは小学3年生の頃だったそう。「ただし、使えるアプリは最低限に管理していました。あくまで、習い事や留守番をするときの“親との連絡用”として持たせていたんです。友だちとLINEでやり取りを始めたのは小学6年生になってから。最初は仲の良いクラスメイト数人とのグループで楽しんでいました」
しかしある日、息子から「ちょっと見て」とやり取りの履歴を見せられ、その予想外の内容に驚いたと振り返ります。
「数名だったグループが気づけば25人ほどに増え、『〇〇小学校6年生』といった名前の学年グループになっていたんです。学年のLINEグループといっても、学校からお知らせが届くわけではありません。参加者は子どもだけで、グループ内で実際にやり取りされていたのは、意味のないスタンプの連打や、『死ね』『殺すぞ』などといった目を疑うような言葉の数々。通知も100件を超えていました。
悪ふざけの延長のような発言もあれば、そのままヒートアップしてけんかになっていることもあって……。送信の取り消しを繰り返した子が『証拠隠滅!』と悪気もなく言っていたり、小学生とは思えないやり取りもありましたね」
息子から「小学6年生になってスマートフォンを持ち始めた友人が多い」と聞いていたものの、実際のやり取りを見てショックを受けたといいます。
“家の中まで公開”善悪の判断がつかない怖さ
また、驚いたのはやり取りだけではなかったと続けて話します。「家族の寝顔や部屋の様子など、自宅で撮影した写真を面白半分で投稿する子がいたんです。『家の中はプライベートな空間』という認識の薄さにゾッとしました。たとえ悪意はなくても、インターネットにつながるツールである以上、一度共有した画像は完全には消せません。それがとても怖かったのです。
さらに、『親に退室するように言われた』とグループから抜けた子がいると、その子がいなくなった途端に悪口大会が始まることも。そのため、グループを抜けたいと思っていても、自分も同じように何か言われるのではないかと不安で退出できない子もいるようでした」

