やってはいけないセルフケアとは?
やってはいけないセルフケアを3つ紹介します。
(1)患部をゴシゴシ洗う
水虫は汚れが原因で起こる病気ではありません。強くこすれば菌が落ちるわけではなく、むしろ皮膚のバリアーを壊してしまい、炎症やひび割れ、細菌感染の原因になります。洗うときは、せっけんをよく泡立てて、足の指の間までやさしく洗い、最後にしっかり乾かすことが大切です。
(2)軽石やヤスリで削ったり皮をむしったりする
かかとのガサガサを削ったり、皮をむしったりすると一時的にきれいに見えますが、細かい傷ができ、そこから菌や細菌が入りやすくなります。特に水虫がある皮膚を削ると、角質に含まれる白癬菌を周囲にまき散らす可能性もあります。家族と共有している浴室や脱衣所で削るのは、感染対策の面でもおすすめできません。
(3)自己判断で民間療法や別の薬を使う
「熱いお湯をかける」「酢につける」「漂白剤やアルコールで消毒する」といった民間療法も危険です。皮膚に刺激が強く、かぶれやただれを起こすことがあります。水虫に似た湿疹だった場合は、さらに悪化することもあります。
自己判断でステロイド外用薬だけを塗るのも注意が必要です。湿疹だと思ってステロイドを塗ると一時的に赤みやかゆみが引くことがありますが、水虫の場合は菌が広がったり、診断が難しくなったりすることがあります。
水虫は、正しく診断して、正しく薬を使えば改善が期待できる病気です。恥ずかしさから受診をためらう人もいますが、皮膚科では非常によく診る疾患です。「水虫かどうか分からない」ときこそ、早めに確認することが、結果的に早く治す近道になります。
